中川秀直の発言 (予算委員会)

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○中川(秀)委員 そこで、繰り返しになって恐縮ですが、歳出権ではない、歳入に関することだ。ただ、まあ還付という言い方をしますと、一たん国庫に入れたものをまた戻すみたいな聞こえ方がするわけですよ。それは国税収納基金に入れてまだ国庫に入れていない段階でございます、歳入の調整です、こういうことでありますな、今の御説明は。
 だからそれでわかるわけですけれども、しかしやはりこういう問題が生じるのも、予算提出がおくれる、本当に予算というものは年内編成、年度内成立が原則なんです。ところが今回は明らかに、年度内編成、年内成立かなんという冗談も出るぐらいおくれた。そして暫定予算もこんな状態で、連休明けから編成に入る、五月の十日に決める、こんな異常事態が起きるからこんな疑問まで出てくるわけで、そういう責任は痛感をしていただきたい、こう思います。
 暫定予算の中にも弱者対策とか社会教育関係とか、普通は新規事業は入れないということですが、新規でも生活扶助基準の引き上げとか、あるいは社会福祉施設入所者の生活費の単価の引き上げとかこういう緊急のもの、こういうものは組む、過去の国会もそれを認めてきたということで組んでおられるわけですが、それは当然だと思います。
 ただこれでも、もう五十日暫定組んで、今度の補正で四十日、合計九十日。ということは、一年三百六十五日ですから、約四分の一の予算を組んでいるわけですよ。暫定だから新規はなかなか組めませんといいましても、いろいろな影響が出てきますよ、これは。
 今回の場合も、歳出の計上率は三〇%。かつて六十九日という暫定予算のときが、これは一九九〇年海部内閣のときに、二月に衆議院選挙があったのですが、そのときは一八・四%。今度は平均計上率が三〇%。まあ、いずれにしても四分の一より高い三分の一ですわ。これはもう本予算審議と同じですよ、考えてみれば。しかし、内容を見るといよいよ大切なものしか計上できないわけですな。
 天皇陛下が御訪米の御予定がもう立っておりますが、この経費なんかも新規といえば新規のはずなんですけれども、そんなこと言っていられないから、これは年度当初からわかっているということで、早い段階でこの計画が発表されなきゃいけないということで、今までは予備費でしたが、今度は本予算ということでそれも組んでおられるようですが、これも当然です。
 いずれにしても、今まで暫定予算はそういうごく限られた新規しか計上しない、あとは計上しない。でも、もう三分の一計上しなきゃいけない、期間で言えばもう四分の一に当たる。これは本当に、先ほども言ったように、この政治責任というのはかなり大きいと言わざるを得ないわけですね、常識的に考えても。
 そういう点について、総理ちょっともう一言、どう思われますか。

発言情報

speech_id: 112905261X00619940518_019

発言者: 中川秀直

speaker_id: 765

日付: 1994-05-18

院: 衆議院

会議名: 予算委員会