中川秀直の発言 (予算委員会)

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○中川(秀)委員 既に連立与党の政策幹事会には御説明になった。そこでまた話題になったようですから、当然それは与党だけでなくて国会全体に対してどういうふうにするんだということは説明していただかなければ、これだけの重要な問題ですよ。私は、そこはきちんとしていただかなきゃ困る、このように思います。そこはきちんとお願いいたしておきます。
 続いて、景気、経済対策について少しお伺いします。
 日本経済は「一部に明るい動きがみられるものの、総じて低迷」という五月の経済報告から、今月の経済報告は、「総じて低迷が続いているものの、一部に明るい動きがみられる。」と。まあ言ってみれば文章の前半と後半を入れかえたわけであります。なかなか経済報告というのは難しいんぐ減速しつつあるが拡大過程にあるとか、まことに非常に難しいところも、国民にはわかりにくいところも、それこそ普通の言葉にしていただきたいというところもあるわけですが、いずれにしても、どこで谷が、底が来るか、このことが一番問題になってきているところだと思います。底入れ再宣言がいっかと。
 昨年経企庁は底入れ宣言をして失敗をいたしました。したがって、あつものに懲りてなますを吹いて非常に慎重になっているところもわかりますが、私は、積極的に評価する指標は評価をしながら、実態をなるべく正確にわかりやすく伝えていただきたい、こう思うんですが、ただ、経企庁が非常に慎重になるということもわからなくない。つまり、景気の楽観説に私はやっぱり異議が幾つかあります。
 ともかく、循環的な要因とデフレ圧力が消費というパイを上下からこう引っ張っているような状況ですし、それからまた個人消費がそれじゃ景気をリードできるかという問題も、既にもう消費者のところには物があふれていますし、また、価格下落で利幅が減った分、量をさばこうとするから価格がますます下がるわけですね。価格が下がれば際限がなくまだ下がるんじゃないかということになって、みんなで、メーカーも小売も自分で自分の首を絞めるようなところもございますし、それから数は売れてももうからないということもございます。だから個人消費の自律的な拡大というのはなかなか難しい条件も出てくるのではないかと思います。
 それから、よく輸出輸出と言いますが、円高対策が進んで輸出する物がだんだんなくなってくることだってあり得るわけです。それから、内需を食う逆輸入というのもどんどん拡大してまいりますね。これは内需を食いますね。まあそういうこともございますし、それから設備投資も、もうよほどの技術革新がなければ、この三年連続ダウンというものをはね返してかつてのような伸びを期すことはなかなか難しいのではないか、そういうこともございます。
 それから、公共投資が景気に行くかということも、やっぱり非常に柔軟性に欠けた予算配分でもありますし、もう乗数効果も非常に低くなってきていることは政府もお認めになっておるところで、ここもどうなのかなということもございます。
 簡単に言えば、もういろいろな、これは羽田総理も言っておられるわけですけれども、ともかく規制緩和、競争政策をどんどん進めて産業のリストラを進める。あるいはまた、人材流動化を妨げるような制度も廃止をして労働力も再配分する。そしてそういう競争政策の強化を通じて内外価格差を解消する。情報化投資、住宅投資、社会資本整備を柱に内需を拡大する。それから、公共料金の引き上げを中身を吟味して、吟味に吟味をして抑制をしていく。そして政府部門の役割を見直す。私は、そういうような構造的なことをきちんとしなければいけない。ただ、それには時間がかかりますね。ですから、当然当面のこととして、この底入れ、再底入れ宣言が出るような努力をしなければいけない。
 我が党は、我が自由民主党は、そういう意味で景気対策が不十分だと。したがって、一般公共事業についての一〇%の積み増し、後ほどまた組み替え動議で詳しく提出をさせていただきますけれども、また、施設についても同様、中小企業対策費については中小公庫等に対する出資の追加、また既往の中小企業に対する貸し付けについては一%金利を減免しろといったような、そういう増額を要求をいたす方針であります。また、私学助成についてもやはり納得できないということで修正を求めます。ゴールドプランについても六年度予算編成の際に議論された必要額の積み増しをお願いします。合計約一兆九千数百億の追加を要求する方針であります。
 こういうことについて、総理はどのように御対処になりますか。

発言情報

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発言者: 中川秀直

speaker_id: 765

日付: 1994-06-08

院: 衆議院

会議名: 予算委員会