二見伸明の発言 (交通安全対策特別委員会)
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○国務大臣(二見伸明君) このたび、運輸大臣を拝命いたしました二見伸明でございます。委員長を初め委員各位の御支援と御指導をよろしくお願いいたします。
第百二十九回国会に臨みまして、運輸省の自動車交通安全対策に関する所信を申し述べます。
安全の確保は運輸行政の基本でありますので、私は、安全対策の確実な実施に最善の努力を尽くすとともに、あらゆる機会をとらえ、交通に係るすべての人々の安全に対する自覚と責任を促しつつ、交通安全の確保に万全を期し、国民の皆様の信頼にこたえていく決意であります。
このため、自動車の安全性の確保や適切な運行管理の確保に加え、被害者救済対策の充実も重要であると認識しており、これらについての施策を積極的に推進していくこととしております。
以下、重点的に実施する自動車交通の安全対策につきまして、その概要を申し上げます。
道路交通事故による年間の死者数が六年連続して一万人を超えるなど、極めて厳しい状況にあります。このような状況に対処するため、運輸省といたしましても、自動車の構造・装置に係る今後の安全基準の拡充強化を中心とした「自動車の安全確保のための今後の技術的方策について」の運輸技術審議会答申に基づき、昨年四月、乗用車の衝突時の安全性の向上、高速走行時のブレーキ性能の強化等を内容とする保安基準の改正を行ったところであります。今後とも同答申の中長期的課題を踏まえ、自動車の安全性のより一層の向上を図るための必要な措置を計画的に講ずることとしております。
また、自動車を取り巻く環境も、自動車の性能の向上、構造・装置の高度化、使用形態の多様化等大きく変化してきており、これらを踏まえ昨年六月に運輸技術審議会において、定期点検の簡素化、整備料金、整備内容の適正化等を内容とする「今後の自動車の検査及び点検整備のあり方について」の答申が出されたことに伴い、所要の措置を講ずることとしております。
さらに、安全確保のための技術開発の一層の推進や効果的な安全基準の策定等を図るため、交通事故総合分析センターを活用した総合的な交通事故の調査分析の実施、運行管理者に対する指導等による事業用自動車の安全運行の確保など、各般の安全対策を積極的に実施するとともに、自動車損害賠償保障制度の適切な運用を行うほか、交通遺児への生活資金の貸し付け等を行っている自動車事故対策センターの業務の充実等を行うことにより、自動車事故被害者に対する救済対策の推進を図ってまいります。
以上、運輸省において推進しようとする自動車交通安全に関する諸施策につきまして、その一端を申し述べましたが、これらの施策は、申すまでもなく、委員長を初め委員各位の深い御理解と御支援を必要とする問題でございますので、何とぞよろしくお願いを申し上げます。