橋本龍太郎の発言 (世界貿易機関設立協定等に関する特別委員会)

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○橋本国務大臣 これはもう委員が既に御承知でありますけれども、さきのマラケシュ会合におきまして、貿易と環境に関する決定が採択された中で、WTOにおきまして貿易と環境に関する委員会が設立をされることになっております。このテーマは、環境問題に関する世界的な関心の高まりの中での議論でありまして、貿易の分野におきましては、ウルグアイ・ラウンド後の重要課題の一つとして、WTOだけではなく、OECDでも検討の進められている内容であります。我々としては、この両面に、調和に対して十分な配慮をしながら、積極的にその議論に参画していきたいと考えております。
 ただ、そこで一つ私どもが考えなければなりません点は、その貿易と環境の議論をいたします際に、先進国と途上国の環境基準の差というものが競争力の格差を生むという議論の組み立て方の中で、ややもすると保護主義的な議論に陥りがちな面がございます。これは、確かに理論的には、守るべき環境基準が違えば当該基準遵守という点においてのコストの差が出るということはあり得るわけでありますけれども、実際果たしてそれが国際競争上、先進国に対して不利益を与えるほど大きなものになるかというならば、これは少々の間がございます。率直に申し上げて、私は必ずしもそうしたケースばかりではないと思います。
 これが、低い環境基準というものが国際競争力に有利に働くという議論、これも保護主義を正当化しかねないものでありまして、我々としては、環境と貿易という点で議論をいたしますときに、この点には特にやはり注意をしていく必要がある、そのような気持ちでおるところであります。

発言情報

speech_id: 113104571X00619941124_005

発言者: 橋本龍太郎

speaker_id: 24487

日付: 1994-11-24

院: 衆議院

会議名: 世界貿易機関設立協定等に関する特別委員会