松田岩夫の発言 (外務委員会)
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○松田委員 四月の中旬から五月にかけて、村山内閣の村山総理を初め大蔵大臣、防衛庁長官、通産大臣、そしてもちろん外務大臣等、それぞれ重要な会議や案件で外遊されました。きょうはこれに関連して質疑をさせていただこうと思います。
順不同になって恐縮でございますが、最初に経済問題ということで、まず、四月下旬、G7等に大蔵大臣が出席されたわけであります。声明を出しておられるわけでございますが、その声明を見ますと「変動を秩序ある形で反転させることが望ましい」、そういう文言が入っております。これについて、新聞報道ですと「かつてない明確な表現で決意を明らかにできた」と大蔵大臣は会議後の会見で満足の意向を示したというようなことが報道されておるわけであります。しかし、円高は全然改善されなかった。
きょうは、なぜということもありますが、外務委員会でございますので、日米あるいは外国との関係でどう我々は対処していったらいいのかというようなことに焦点を絞って質疑をさせていただきたく思うわけです。
例えば、このG7の会合を見させていただきましても、日本側としては大蔵大臣が既に決まっておりました緊急円高経済対策あるいは公定歩合の引き下げ等を御説明され、さらに九五年度第一次補正予算を五月中旬にも、来週には御提出なさるようでありますが、そのことをお話しなさって、内需拡大や輸入増加について日本は最大限の努力をしておるというようなことを一生懸命訴えられたのではないかお話しされたのではないかと思います。
ところが一方、アメリカ側はどうなのかなと見てみますと、アメリカのルービン財務長官は、日本やドイツあるいは国際通貨基金がドル安是正のためにぜひ追加利上げをしろ、こういうことを求めているのに対して、例えばアメリカのインフレは三%以下と低水準にある、今後二、三年も低い水準で移る、物価動向から見ればFRBによる追加利上げは要らない、こうおっしゃっておられる。また、IMFを初めもちろん日本も言っていますが、財政赤字の削減努力といったことをいつも求めてきているわけでありますが、この点についても、GDP比で見た財政赤字比率は先進七カ国で最低だ、アメリカは財政赤字削減に取り組んでいると反論されたというようなことが報道されておるわけであります。
ルービン長官、アメリカ側は、まさにドル防衛の具体的な策も示さず、また日本が打診した円建て米国債についてもその発行を否定される。その反面、日本に対しては、ようやく始まった景気回復もまだ弱いようだと懸念を表明された。そして、武村蔵棚がいろいろやるとおっしゃっておられるが、さらに具体策をまとめるみたいだからそれを見たいと言って一層の努力を日本側には要請した。私どもから見れば、ドル下落を事実上放置しているアメリカ政府のドル防衛姿勢こそ最大の問題だと思うわけであります。
G7に私は出席しておるわけではありませんのでわかりませんが、実際に起こったこういったやりとりの全貌を素直に受けとめさせていただきますと、余りにも一方的なやりとりではなかったのかと思われてしまうわけであります。
一体、日本としてしっかりとした対応を大蔵大臣はされたのかどうか。きょうは外務委員会で大蔵大臣がお見えになりませんので、また別の機会にお聞きしたいと思いますけれども、大蔵省の諸君がおられれば、今私が申し上げたことについてどうお考えなのかどう思われるのかお聞きしたいと思います。