村山富市の発言 (決算委員会)
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○国務大臣(村山富市君) 恐らく主として住専問題に対する今回の政府決定に対する御批判ではないかと思うんですけれども、日本のバブルというものがどういう原因で起こってきたのか、どういう経過をたどってどういう行政の指導なりあるいは経済界の動きによってバブルが崩壊するに至ったのか。そのために抱えている資産が下落をして大きな金融不安が起こった、こういう事態に立ち至った理由は一体どこにあるのかというようなことはこれからまた明らかにしていかなきゃならぬ課題だというふうに思っておりますけれども、私は、この住専問題というのだけを挙げてみますと解決には三つの方法があったと思うんです。
一つは、これは関係する団体が非常に多いわけですから、例えば母体行とか系統金融機関とか、それから一般の金融機関とか、それから住専の問題とか、あるいはノンバンクの問題、あるいは不動産会社の問題とか、いろいろ関連する貸し手、借り手の中には複雑な要素があるわけです。そういう関係した者が一遍全部集まって、そしてこの事態をどう解決するか、だれが一体この負債を負担するのか、損害を負担するのかというようなことについてお互いの合意が求められれば、これは民間の企業ですから政府の関与することではないということで解決できればそれが一番いいと私は思います。その努力もしてきたと思うんですけれども、これもなかなか結論が出ない。
そうとするならば、だれが悪かったのかということを明らかにして、これは民事、刑事を問わず法律的に裁判なら裁判を通じて決着をつけてもらうという方法もあったかと思います。しかし、これには大変な長時間がかかるわけです。長時間かかってまいりますと、不良資産というのはどんどん傷口が大きくなってふえていって、最終的にはもう決着がつかなくなる、混乱は大きくなる。
こういう事態というものはやっぱり避けなければならぬということから考えてまいりますと、第三の道としてはお互いがその責任を感じ合って、その責任で果たし得る能力は最大限ぎりぎりまで果たしてもらう。同時に、借りた者に対する回収も積極的にやるだけのことはやる。その上でなおかつ不足する分については考えざるを得ない、こういう決着しかなかったのではないか。私はやむを得ない選択だったというふうに言わざるを得ないと思うんです。
しかし、そういう全体の事態が明らかになって、そしてなるほどやむを得ないんだなと、こういう経過をたどっておれば、私は国民の皆さんにもある程度御理解がいただけたのではないかと思うんですけれども、その経過が余り明らかにならないままにこういう決着をつけたものですからこれは一体何だと、こういう怒りやら不満が出ているのではないかというふうに私は思うんです。
したがって、これからそういう国民の疑念と怒りにこたえるためにはやっぱり真相を解明して、そして責任の所在も明確にしながら明らかにしていくということが大事ではないかというように思いますし、これはどこに責任があったのか、お前たちのやり方がまずかったからこうなったんじゃないかと、こう言われてみても、それは全然ないとは申しませんけれども、ただ私はやっぱりこういう決着をつけたという、そのつけた責任というものは十分踏まえて責任は果たさなきゃいかぬというふうに思いますけれども、長い経過の中で出てきているこれは結果ですから、その経過は経過としてまたこれからの審議の中で明らかにされなきゃならぬ課題だというふうに思っております。