齊藤曉の発言 (逓信委員会)

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○参考人(齊藤曉君) フランスの核実験報道についてでございますけれども、日本は今先生がおっしゃいました唯一の被爆国ということで、核兵器の廃絶を願い、どの国のいかなる核実験にも反対する、こういった国民感情を十分に踏まえた上で、報道に当たっては事実を客観的に、その背景を含めて多角的に伝えるように努めました。
 具体的には、報道局の国際部とパリの支局、これが中心になりまして、現地のタヒチとムルロア環礁に近い南太平洋海域にも取材チームを派遣いたしました。そして、世界じゅうに広がる実験反対の動きや現地住民の抗議運動、それに国際環境保護団体グリーンピースの抗議活動等を刻々と伝えました。その一方で、実験を強行いたしましたフランスのシラク政権の立場、あるいは賛否両論のフランス国民の声、それから非難から事実上の黙認まで対応がさまざまございます欧米各国政府の立場、こういったことについても多角的に取材をいたして報道いたしました。
 今申し上げましたように、唯一の被爆国でございますから核兵器廃絶は国民の悲願であるという認識は十分しておりまして、こういった立場から、具体的な番組といたしましては「日曜討論」、こういった番組でもフランスとの衛星中継も使いまして国の内外の各界の代表による討論を行いました。そして、実験再開の背景や問題点を浮き彫りにしたつもりでございます。
 フランスが核実験を再開する事情とか、あるいは安全性への懸念あるいは環境への影響、こういったことにつきましても、現地からのリポートに加えて、コンピューターグラフィックを使ったり専門家の分析も加えて、「クローズアップ現代」、こういった番組でも客観的かつ科学的に伝えてまいりました。
 これまでも核兵器や核実験、こういった核をめぐる問題につきましては、最新の映像処理技術あるいは記録映画等を駆使しまして「NHKスペシャル」、これは八月には「調査報告・地球核汚染・ヒロシマからの警告」、こういった番組も放送しておりますけれども、こういった実績の上で、今先生が申されました御提案の趣旨を生かして、今後とも多角的でわかりやすい番組づくりということを心がけてまいりたいというふうに思っております。

発言情報

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発言者: 齊藤曉

speaker_id: 27033

日付: 1995-11-09

院: 参議院

会議名: 逓信委員会