中野啓昌の発言 (科学技術委員会)
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○中野参考人 先生お尋ねでございますので、技術屋としての視点からお答えをさせていただきますと、そういうような実験を過去にやったのかという御質問が最初にあったかと思いますが、私ども、ナトリウムの漏えい燃焼試験に関しましては、十年ほど前から大体百二十ケースぐらいについてやってございます。非常に大量のナトリウムを外に漏出させること、一方非常にわずかなナトリウムしか出さないということまで含めまして、幅広くやってきたわけでございます。
この百二十回の間にかなり、百五十トン規模ぐらいで出したこともあるのですけれども、それでも当時床に穴があいたという実験例はございませんでした。今回の実験では、今宮林局長からもございましたけれども、これまで見られなかった現象、例えば床ライナーの温度が極めて高くなったとか反応生成物の異なった堆積状態、下にたまったものが「もんじゅ」のときのようにこんもりとたまらないでほとんど流れた状態になったとか、実際の場合とかなり違った現象が見られました。したがいまして、実際の原子炉でこのような現象が起こり得るのかどうなのか、それから実機とこういった実験の場合とではどういうような差が出てきたのか、この辺を今詰めておるところでございます。
したがいまして、今後、得られましたデータを詳細に分析いたしまして、タスクフォースの御指導を仰ぎつつ解析していきたい、これがナトリウムに関することでございます。
それからもう一点先生御指摘の、窒素雰囲気などにして封じ込めたらどうだ、こういう御指摘であったかと思います。
先生御案内のように、「もんじゅ」の場合にはナトリウムの冷却系として一次系と二次系がございます。一次系の場合は、これはすべて、ナトリウム系統を含めて窒素雰囲気の中に存在してございます。それから、二次系のナトリウムは、これは今先生おっしゃるように普通の空気の状態の中に置いてあるわけでございます。もともと、原子炉を運転し原子炉を管理していく上で我々としてはできるだけ保守点検がしやすいような状況に設計し施工していくというのが基本でございます。
そういう意味から、二次系を先生御指摘のように窒素雰囲気にいたしますと、通常の点検が実はできなくなるといったような反対側の効果も出てまいります。そのあたりを考えながら、一次系は通常近づきにくい、一次系は放射能が非常に高うございますから近づきにくい、だけれども二次系は普通放射能が含まれておりませんので、現在の設計ではそういう考え方でできておるわけでございます。