山田正彦の発言 (農林水産委員会)
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○山田(正)委員 大臣から本当に前向きに、農水省、いわゆる水産庁だけでなく大臣官房も含めて、それで運輸省まで働きかけてぜひ取り締まり予算、これの思い切った増額をやってもらわないと設備も人も私は大変なことになるのじゃないかなと心配いたしております。
取り締まりに関してもう二つだけですが、一つは、つい最近、五島の漁民から聞いた話でありますが、韓国の警備艇の取り締まりというのは、あるときは例えば領海を出ていない、日本の十二海里の範囲内で韓国の十二海里の範囲外で領海に入らずにやっておっても、それでも際々のところはすぐ、そのときの気分でと言ったら語弊があるかもしれませんが、拿捕されるということが数多くあった。今回、二百海里の問題で緊迫したりするとそのようなことが一層あるのじゃないか。ひどいときには、韓国の領海とおぼしきところまで刺し網の流した網を警備艇が引っ張っていって、そして、ここでおまえやっておったじゃないかとやられた現実もあった。
そういうことを聞きまして、実は今GPS、各漁船には衛星によって位置の記録がなされておりますが、車でいったらナビゲーションと同じものだそうです。その記録をもって自分の船は韓国の二百海里に入っていないのだという立証はすぐできますと。ところが、韓国の警備艇につかまっていると、そのナビゲーションみたいなGPSの記録用紙を全部よこせ、それをよこさなければ船を釈放してくれない。そこで、釈放してもらいたいがためにやむなくそのGPSの記録用紙を向こうに渡して、私は違反操業いたしましたという念書を書いて戻ってくる、こういう現実が幾多もあるとお聞きいたしております。
日韓漁業交渉も始まりました。そのような具体的な問題についても、ぜひ漁民の非常に神経質になっているところに十分配慮しながら交渉をしていただきたい、そう考えております。
それでもう一つ、対馬とか壱岐あたりになりますと非常に韓国とも近い。すぐ韓国が、語弊がありますが、見えていると言ってもいいくらいなんですが、そんな海でどうしてもアワビ、サザエの韓国の密漁船が後を絶たない。そういった現実もありまして、上対馬においては自警船をしょっちゅう出している。ここで一度、農水委員会でも聞いたことがありますが、そのために自警船の船長が一人行方不明になったという悲しい事実もございます。そういった面から、各漁協そのものも、水産庁、海上保安庁がなかなか取り締まりを十分にやってくれないと、どうしてもみずからの力で自警船をやらなければ二百海里のこれからの海を守っていけないのだというところまで今来ているのじゃないか、そういう気がいたしております。
そこで、私は各漁協の組合長さんとか理事さん方とよく話すのですが、自治消防団みたいな自治自警組織、そういったものを二百海里施行とともに考えられないか。消防団がそれぞれ消防服とか消防車を持っているように、そして、その中で消防団がある訓練をかなり徹底的にやっているように、自警的な漁場の管理と同時に、これから二百海里になって、魚をとり尽くす時代から海の畑への徹底した資源管理になっていく、その啓蒙教育も兼ねた一つの新しい二百海里の違法操業取り締まりのあり方というもの、この二つをぜひ検討いただければ、そう思っております。
次に、時間がかなり過ぎてまいりましたが、TACについて聞いていきたいと思います。
TACを始める時期、これは先ほど来年の一月一日からということでしたが、もし一月一日までに日韓、日中の話し合いができないときは、それでもなお一月一日からTACを決めるのか、それを水産庁長官にお聞きしたい。