宮林正恭の発言 (科学技術特別委員会)
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○政府委員(宮林正恭君) 御説明させていただきます。
お手元に「高速増殖原型炉「もんじゅ」のナトリウム漏えい事故の調査状況について」という四月十日付の資料がございますので、それをごらんいただきながら聞いていただければと思います。
事故は十二月八日に起こったということは既に御存じのとおりでございまして、科学技術庁の方では、安全規制部局であります原子力安全局に外部の専門家及び当庁職員から成りますタスクフォースを設置いたしまして、立入検査等を行いながら事実関係の解明、調査を進めてきております。
二月九日には、漏えい発生原因、漏えい後の拡大防止及び動燃事業団の事故時の対応といったようなことにつきまして整理をいたしまして、これまでの調査状況を取りまとめ、御報告したところでございます。
これらの中で幾つかの問題点を指摘しておりますけれども、これに対しまして、二月二十七日に動燃事業団から回答書の提出がございました。その中で、指摘事項については可能なものから改善措置を早急に講じていくということが述べられております。
これにつきましては、考え方としては基本的におおむね妥当である、こういうふうに考えておりますが、具体的な措置につきましては、引き続き動燃事業団において検討が進められているところでございます。
次に、原子力安全委員会の方におかれましては、事故の翌日直ちに安全委員のお一人を現地に派遣されるとともに、独自の立場から原因の究明及び再発防止のための調査審議を行うこととされまして、専門のワーキンググループを設置いたしまして、原子力安全委員の方々も参加され、これまで四回の現地調査あるいは八回の会合といったようなことを行われまして調査が進められていると承知しております。
また、これに加えまして、研究開発段階の原子力施設に係る事故時の情報公開等情報流通のあり方及び研究開発段階の原子力施設に係ります安全確保のあり方という事柄につきまして既に検討しようということにされております。
それから次に、最近の調査状況でございますが、漏えいいたしました温度計部の詳細調査につきましては、これはCループの配管にあったわけでございますが、これを切り出しまして、日本原子力研究所及び金属材料技術研究所において破面観察などの調査を実施してまいりました。その結果は四ページをごらんいただきたいと思います。
破面は温度計のさや管の破面でございますが、真ん中にございます図のちょうどドーナツみたいになっておりますのが空洞の部分でございまして、ナトリウム上流側、ナトリウム下流側と書いてございますが、この両側から亀裂が出まして、それで、特にナトリウムの上流側の亀裂の進行がどんどん進みまして、結果といたしまして、ストライエーション領域と書いてあります、ちょっと点が書いてあるような部分でございますが、こういうところが最終的にちぎれた、こういう形の全体的な構造になっているというふうに御理解をいただければと思います。これを立体観察の形で図に書いてみますと、下の図のようなことになります。
それから次に、温度計のさや管でございますが、これは本体の方でございましたんですが、一方のさや管、約十五センチぐらい、直径が一センチぐらいのものでございます。これの探索に手間取りまして皆様方にも大変御心配をおかけしたわけでございますが、ようやく三月二十八日に至りましてこれを見つけました。現在、これらにつきまして、配管を切断いたしまして取り出すための準備作業を行っております。今月の二十四日には回収作業が開始できるのではないか、こういうふうに考えているところでございます。参考の二、五ページに具体的に見つかった場所が示されておるところでございます。
上の図で蒸気発生器、過熱器と蒸気発生器は実は二段階に分かれておりますので、その温度をより高める方向のものを過熱器と呼んでいるわけでございますが、その過熱器の中のナトリウムがちょうど入り込んでまいります分配器、こういうふうに称している部分がございますが、この中にさやが埋まっていた、こういうところでございます。これにつきましては、非常に複雑な構造のものでございますので、この中へ機械機器を持ち込みまして具体的に取り出すという作業は、ちょっと何らか一工夫、二工夫必要ということで、現在その手配をしているというところでございます。
それから三ページでございますが、ナトリウムの燃焼挙動あるいはナトリウムの燃焼に伴う影響といったような調査につきましては、いろいろとやはり試験をする必要がございます。当然、現場の調査あるいはコンクリートのサンプリングなども行ってはおりますけれども、そういう試験をやる必要があるわけでございます。これにつきましては先月末に実験を試みたところでございますが、残念ながらナトリウムが早期に漏えいしましたために中止のやむなきに至りました。また、四月八日に再実験を試みましたところ、予定の流出量の三分の一の流出にとどまっております。現在、これらの実験結果につきまして取りまとめを進めておりますけれども、この結果を得まして今後の方針を決定したいということでございます。
また五月には、現場の機器配管等の状況を模擬した実験をやりたい、こういうふうに考えており、そのための準備中でございます。
また、ナトリウムが漏えいいたしましたCループにあります他の温度計を切り出しまして、損傷調査等を実施いたしております。
それから、Cループ以外にA、Bループというのがあるわけでございます。これらにつきましては、現在も崩壊熱を除去するためにナトリウムを循環させて冷却しているわけでございますが、ナトリウムの流速が小さいために、温度計に何らかの損傷があったとしてもその損傷が進展をいたしまして折れてしまうということはない、こういうふうには考えておりますものの、念のため温度計の密閉性能を強化いたしまして、万一破損を生じましても漏えいが生じないような安全対策を講じているところでございます。
今後の予定といたしましては、これまでの調査及び実験は先ほど申し上げましたタスクフォースの指揮のもとに行ってきておりますが、先ほども申し上げましたいろいろな実験をやりまして、それが終了し、その評価を行った上で再発防止策を取りまとめ、その上で最終的に報告を出せる段階になるのではないかというふうに考えております。
なお、途中経過につきましては節目節目で公表するというふうに考えておりますので、最新の情報につきましては、そんなに遅くない段階、できれば連休前には何らかのものが出せないかということで、今、鋭意努力をしている段階にございます。
以上でございます。