加藤康宏の発言 (決算委員会)
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○説明員(加藤康宏君) 今、先生の御指摘になりましたのはHⅡロケットのことかと思いますが、HⅡロケットは既に四号機まで打ち上げまして、すべて成功しているわけでございます。
我々としましては、技術は確立されたと考えております。したがいまして、その技術の信頼性をそのまま確保しながら、今後は設計の見直しとか構造を変えたりしまして、あるいは材料とか製造法を変更するとか、さらに新しい電子技術を採用いたしまして大幅なコストの低減化を図ろうとしております。先ほど先生、百九十億円とおっしゃいましたが、それを八十五億円以下の半分以下にしたいと考えているわけでございます。
そういう削減の努力の例でございますが、例えば第一段のエンジン、これはLE7という世界に誇るようなエンジンでございますが、その溶接箇所、現在千三百ぐらいございますけれども、改良型のHⅡAではそれを六百ぐらいに減らす、六百カ所ぐらいに大幅に削減する。それによりまして溶接の作業量が大幅に削減されるわけでございます。それから、固体の補助ロケットというのが二つ横についておりますが、それは従来縦に四つに分割したものを組み立てていたわけでございますけれども、これからそれを一体のものを現地で組み立てるということにいたしたいと考えております。それによりましても組み立ての作業旦が削減されます。それから、発射場での作業を大幅に自動化する等いたしまして、現地での発射の準備作業、従来九十日、三カ月間ぐらいかかっていたところを二十日間ぐらいで終える。そういうことによりましても大幅なコストの減が可能になるわけでございます。
そのほか、ロケット全般につきまして電気系統の装置の統合化とか安い部品を使う、そういうような努力をいたしまして先ほどの目標を達成したいと考えております。そのような目標達成は二〇〇〇年ごろを目指しておりますが、それによりまして国際的にも信頼性はもとより経済性も比肩できるものになるわけでございまして、日本の民間の企業によります国際的な通信衛星、それの打ち上げの受託も可能になろうかと考えている次第でございます。