橋本鋼太郎の発言 (建設委員会)
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○政府委員(橋本鋼太郎君) 高速道路の暫定二車線による建設方法についてのお尋ねでありますが、高速国道につきましては地域連携を図る上で極めて重要な施設でございまして、二十一世紀初頭までに高規格幹線道路一万四千キロを完成しようということで鋭意努力しておりますし、各地方からもこの高規格幹線道路についての整備促進あるいは完成の要望が極めて強いというのが現状でございます。
しかし、これにつきましても、財投資金を活用して道路公団事業で実施しておりますが、やはり採算性の問題が極めて大きな課題でございます。そういう観点から我が国の状況を見ますと、地域の開発状況により当面は利用交通量がそれほど多くない、さらに地形とか地質から見まして多額の建設費を要するような区間については、初期投資の節減を図って、早期に供用開始を図るということで暫定二車線で施工し供用しているという区間が相当あるわけであります。
今例示でお話が出ましたが、二車線で十億、さらに残りの二車線が十億で計二十億で二倍になるということではございませんで、暫定二車を整備するときに十億かかりますと、あと拡幅するにはせいぜい二億か三億ということでありますから、それほど重複にはなってございません。
さらに、このネットワークの進展も極めて重要でありますので、利用交通量が増大するに従いまして、これは本格的な四車線化の工事をし、四車線として供用開始しているものであります。
こういう考え方につきましては、道路審議会におきましても、昭和五十六年の七月に中間答申をいただきまして、高速国道の採算性確保の上からはこのような暫定施工もやってはどうかというような答申をいただいております。そういうものを活用しているところでございます。
しかし、御指摘のとおり、積雪寒冷地域では安全性に問題があるのではないかというような指摘もあります。そういう意味で、我々としても暫定二車区間の交通状況を見ながら順次この四車化については現在も取り組んでいるところであります。
また、一つ御指摘がございましたように、手戻りになるのではないかというような観点につきましては、用地は完成形ですべて取得しておりますし、道路の構造についても、例えば山岳地帯の橋梁の橋台、こういうものについては一応全部完成形で施工して手戻りがない、重複工事がないように配慮しております。それによりましても、先ほど申し上げましたように、完成形で施工するよりはやはり二割から三割初期投資が減少できます。金利負担あるいは管理費等の大幅な減少を考えますと、暫定施工というのは十分経済的ではないかと考えております。そういうような点を十分配慮しながら、今後ともこの高速国道の早期完成あるいは早期供用を目指して努力をしてまいりたいと考えております。