塩川優一の発言 (厚生委員会薬害エイズ問題に関する小委員会)
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○参考人(塩川優一君) それについては、私も、今まで調査検討委員会におきまして、厚生省から、あるいはこの委員会のほかの委員からいろんな情報を聞いている中で、どうも帝京大学からギャロ博士のところに検査の検体を出して結果を得たということについて知らされていなかったと思うのでございます。
ただ、最近、厚生省から十一月二十九日という新しい文書が公開されました。この文書を見ますと、一九八四年十一月二十九日ということですから、エイズの診断基準小委員会の記録のように思われます。
御存じだと思いますけれども、その中に、これは非常に字が汚い文書で全部読めないんですけれども、血友病患者の血清をドクター安部がギャロに送ったところ、二十二例中四例にこの抗体が陽性だったというところが読めるわけでございます。ですから、もしこの文書が解読されて私のおりました診断基準小委員会の記録だということがわかれば、私の記憶を改めなきゃいけないというふうに思っております。
ただ、この十一月二十九日の文書というのは、後にいろいろ問題になるといけませんので、そこで私の感じたことを一つ申し上げておきますけれども、先ほど小委員長からお話がありましたように、栗村教授が、血友病患者の二十二例中四例が陽性だったということなんですが、この文書にも、血友病患者さんの血液をドクター安部がギャロに送ったところ、やはり二十二例中四例陽性だったということでございます。しかも、京都の委員会では安部教授がギャロに送ったという報告はなかったようでございますので、栗村教授も二十二例中四例と、ギャロ博士に送ったのも二十二例中四例が陽性ということになりますと、これはどういう関係があるのかということがなお疑問に思っております。
また、この文書の、ギャロ博士が二十二例中四例と言ったということでございますけれども、次の年、昭和六十年三月の新聞報道による帝京大学の四十八例中二十三例に陽性という、これは非常に高い率だったんですけれども、この文書の中のは二十二例中四例ということで非常に低い陽性率だったということも気になっております。
さらに、これは最後に非常に重要なことだと思いますけれども、この文書では、帝京大学の患者の症例が陽性だったかどうかということは、現在のところこの中で読み取れません。ですから、患者さんが陽性だったということは、この時点でまだ知らなかったというふうに言えると思いますけれども、これについては、さらに今後この文書を十分解読していただいて検討していきたいというふうに思っております。