厚生委員会薬害エイズ問題に関する小委員会
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会
会議録情報#0
平成八年六月十日(月曜日)
午後一時開会
―――――――――――――
小委員の異動
六月七日
辞任 補欠選任
竹村 泰子君 藁科 滿治君
―――――――――――――
出席者は左のとおり。
小委員長 釘宮 磐君
小委員
阿部 正俊君
石井 道子君
大島 慶久君
清水嘉与子君
長峯 基君
田浦 直君
水島 裕君
朝日 俊弘君
藁科 滿治君
西山登紀子君
事務局側
常任委員会専門
員 水野 国利君
参考人
順天堂大学名誉
教授 塩川 優一君
九州大学名誉教
授 大河内一雄君
―――――――――――――
本日の会議に付した案件
○参考人の出席要求に関する件
○薬害エイズ問題に関する件
―――――――――――――
この発言だけを見る →午後一時開会
―――――――――――――
小委員の異動
六月七日
辞任 補欠選任
竹村 泰子君 藁科 滿治君
―――――――――――――
出席者は左のとおり。
小委員長 釘宮 磐君
小委員
阿部 正俊君
石井 道子君
大島 慶久君
清水嘉与子君
長峯 基君
田浦 直君
水島 裕君
朝日 俊弘君
藁科 滿治君
西山登紀子君
事務局側
常任委員会専門
員 水野 国利君
参考人
順天堂大学名誉
教授 塩川 優一君
九州大学名誉教
授 大河内一雄君
―――――――――――――
本日の会議に付した案件
○参考人の出席要求に関する件
○薬害エイズ問題に関する件
―――――――――――――
釘
釘宮磐#1
○小委員長(釘宮磐君) ただいまから厚生委員会薬害エイズ問題に関する小委員会を開会いたします。
まず、小委員の異動について御報告いたします。
委員の異動に伴い欠員となりました小委員の補欠として、去る七日、藁科滿治君が選任されました。
―――――――――――――
この発言だけを見る →まず、小委員の異動について御報告いたします。
委員の異動に伴い欠員となりました小委員の補欠として、去る七日、藁科滿治君が選任されました。
―――――――――――――
釘
釘宮磐#2
○小委員長(釘宮磐君) 参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
薬害エイズ問題に関する調査のため、本日、参考人として、順天堂大学名誉教授塩川優一君及び九州大学名誉教授大河内一雄君の出席を求め、その意見を聴取することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →薬害エイズ問題に関する調査のため、本日、参考人として、順天堂大学名誉教授塩川優一君及び九州大学名誉教授大河内一雄君の出席を求め、その意見を聴取することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
釘
釘
釘宮磐#4
○小委員長(釘宮磐君) 薬害エイズ問題に関する件について調査を行います。
本日は、本件について参考人の方々から御意見を求めることといたしております。
まず、順天堂大学名誉教授の塩川優一君から御意見を承ることといたします。
この際、参考人に一言ごあいさつを申し上げます。
本日は、御多用中のところ、当小委員会に御出席をいただき、まことにありがとうございます。
当小委員会におきましては、薬害エイズ問題に関する調査を進めておりますが、本日は特に参考人から御意見を拝聴いたしたいと存じますので、よろしくお願いいたします。
この際、小委員各位に申し上げます。
本日は、申し合わせの時間内で参考人に対し質疑を行うのでありますから、よろしく御協力をお願いいたします。
また、参考人におかれましては、質疑時間が限られておりますので、御答弁は簡潔、明瞭にお願いいたします。
なお、御答弁は御着席のままで結構でございます。
それでは、参考人に対する質疑に入ります。
まず、小委員長から参考人に対して質問をいたします。
まず、帝京大症例とスピラ認定に関連してお伺いをいたします。
一九八三年の八月末、CDCのスピラ氏が帝京大症例をエイズと診断しました。当時、我が国では診断基準を作成中で、独自の診断基準を有しておらず、エイズの専門家もいなかったのでありますから、CDCのエイズ診断の専門家であるスピラ氏が帝京大の症例をエイズと診断した以上、この結果は尊重されるべきであったと考えるわけでありますが、参考人の御意見をお伺いしたいと思います。
この発言だけを見る →本日は、本件について参考人の方々から御意見を求めることといたしております。
まず、順天堂大学名誉教授の塩川優一君から御意見を承ることといたします。
この際、参考人に一言ごあいさつを申し上げます。
本日は、御多用中のところ、当小委員会に御出席をいただき、まことにありがとうございます。
当小委員会におきましては、薬害エイズ問題に関する調査を進めておりますが、本日は特に参考人から御意見を拝聴いたしたいと存じますので、よろしくお願いいたします。
この際、小委員各位に申し上げます。
本日は、申し合わせの時間内で参考人に対し質疑を行うのでありますから、よろしく御協力をお願いいたします。
また、参考人におかれましては、質疑時間が限られておりますので、御答弁は簡潔、明瞭にお願いいたします。
なお、御答弁は御着席のままで結構でございます。
それでは、参考人に対する質疑に入ります。
まず、小委員長から参考人に対して質問をいたします。
まず、帝京大症例とスピラ認定に関連してお伺いをいたします。
一九八三年の八月末、CDCのスピラ氏が帝京大症例をエイズと診断しました。当時、我が国では診断基準を作成中で、独自の診断基準を有しておらず、エイズの専門家もいなかったのでありますから、CDCのエイズ診断の専門家であるスピラ氏が帝京大の症例をエイズと診断した以上、この結果は尊重されるべきであったと考えるわけでありますが、参考人の御意見をお伺いしたいと思います。
塩
塩川優一#5
○参考人(塩川優一君) 私は、正直なところ、この第四回においてスピラ博士との会談の安部班長の御報告を十分記憶していないのでございます。
厚生省のプロジェクトチームの回答をそこで調べてみましたところが、六人の委員の方が記憶にない、一人は報告はあったが議論はなかったというようなお答えで、もちろん課長及び班長はそういうことがあったということを言っておられるわけでございますけれども、この第四回のスピラ博士の診断に関する報告というのは何か非常に印象が少ないものであったように思われます。
また、この委員会におきまして、スピラ博士に対しあるいはCDCに対しましていろいろ疑問が十分出されて、これが解明されたという御報告はなかったような気がいたします。
いずれにせよ、安部班長のスピラ博士との会談の報告の後に帝京大学の症例を認定するかどうかという御諮問はなかったように私自身は記憶しております。
この発言だけを見る →厚生省のプロジェクトチームの回答をそこで調べてみましたところが、六人の委員の方が記憶にない、一人は報告はあったが議論はなかったというようなお答えで、もちろん課長及び班長はそういうことがあったということを言っておられるわけでございますけれども、この第四回のスピラ博士の診断に関する報告というのは何か非常に印象が少ないものであったように思われます。
また、この委員会におきまして、スピラ博士に対しあるいはCDCに対しましていろいろ疑問が十分出されて、これが解明されたという御報告はなかったような気がいたします。
いずれにせよ、安部班長のスピラ博士との会談の報告の後に帝京大学の症例を認定するかどうかという御諮問はなかったように私自身は記憶しております。
釘
釘宮磐#6
○小委員長(釘宮磐君) 参考人は、さきの衆議院での参考人質問においても、スピラ認定には立ち会わなかった、このように述べられております。
しかし、スピラ認定の結果が報告されたはずの研究班の第四回班会議の席上においてスピラ診断の報告を聞いておられるはずだというふうに思います。
そこで、以下の点についてお伺いをしたいと思うんです。
この班会議の席上、スピラ診断にもかかわらず、帝京大症例をエイズと認定する結論に至らなかったのはどのような理由によるものであったのか。
また、同じ研究班の第四回の会議で報告された帝京大症例に関する順天堂大の病理の検討結果の内容はどのようなものであったのか。
さらに、スピラ診断にもかかわらず、帝京大症例をエイズと判断できないという結果に至る過程で、同じ班会議において報告された順天堂の病理の検討結果はどのように考慮されたのか。
以上三点についてお尋ねをしたいと思います。
この発言だけを見る →しかし、スピラ認定の結果が報告されたはずの研究班の第四回班会議の席上においてスピラ診断の報告を聞いておられるはずだというふうに思います。
そこで、以下の点についてお伺いをしたいと思うんです。
この班会議の席上、スピラ診断にもかかわらず、帝京大症例をエイズと認定する結論に至らなかったのはどのような理由によるものであったのか。
また、同じ研究班の第四回の会議で報告された帝京大症例に関する順天堂大の病理の検討結果の内容はどのようなものであったのか。
さらに、スピラ診断にもかかわらず、帝京大症例をエイズと判断できないという結果に至る過程で、同じ班会議において報告された順天堂の病理の検討結果はどのように考慮されたのか。
以上三点についてお尋ねをしたいと思います。
塩
塩川優一#7
○参考人(塩川優一君) この委員会の結論というようなものは、先ほど申し上げましたように、私は記憶しておりません。しかし、ここで帝京大学の症例をはっきり否定するというような、特にそういう意見が出たということも記憶しておりません。
それからもう一つは、順天堂大学で帝京大学例の病理の標本を見たか見ないかというお話があるわけでございますけれども、この帝京大学の症例に関する順天堂大学の白井教授の所見というのは、これは私がコピーを厚生省に出しておりますので、恐らく皆さんもお持ちだとは思います。
きょう、先ほどお配りはいたしましたけれども、またこれについては後ほどもし御質問があればいろいろ詳しく説明いたしますけれども、この報告というのは帝京大学の症例についての臨床の経過とそれから病理解剖の結果を白井教授が見られて、それについて意見を言われたということでございまして、特にこれによって帝京大学例がエイズでないというような所見は全くありませんでしたし、私もそういう報告はいたした覚えがございません。
ですから、スピラ博士の報告について、また順天堂大学病理の検討におきましても、両方とも明らかに帝京大学の症例を否定するというような結論は私はなかったというふうに思っております。
この発言だけを見る →それからもう一つは、順天堂大学で帝京大学例の病理の標本を見たか見ないかというお話があるわけでございますけれども、この帝京大学の症例に関する順天堂大学の白井教授の所見というのは、これは私がコピーを厚生省に出しておりますので、恐らく皆さんもお持ちだとは思います。
きょう、先ほどお配りはいたしましたけれども、またこれについては後ほどもし御質問があればいろいろ詳しく説明いたしますけれども、この報告というのは帝京大学の症例についての臨床の経過とそれから病理解剖の結果を白井教授が見られて、それについて意見を言われたということでございまして、特にこれによって帝京大学例がエイズでないというような所見は全くありませんでしたし、私もそういう報告はいたした覚えがございません。
ですから、スピラ博士の報告について、また順天堂大学病理の検討におきましても、両方とも明らかに帝京大学の症例を否定するというような結論は私はなかったというふうに思っております。
釘
釘宮磐#8
○小委員長(釘宮磐君) それでは次に、ギャロの抗体検査、栗村氏の抗体検査に関連してお伺いをします。
研究班が解散した後、一九八四年秋に血友病患者の大量感染を示すギャロと栗村氏の抗体検査が明らかになっています。このうち栗村氏の抗体検査については、一九八四年の十一月二十二日の輸血後感染症研究班エイズ分科会で二十二症例中四例が陽性という報告がされています。当日の記録によれば参考人は欠席をされたようでありますが、さきの衆議院の参考人質疑の際、これを厚生省から聞いたと述べられました。これはいつごろのことなのか。また、この報告を受けたとき参考人はどのように感じ、厚生省の担当者とどのようなことを話し合われたのか、お伺いします。
この発言だけを見る →研究班が解散した後、一九八四年秋に血友病患者の大量感染を示すギャロと栗村氏の抗体検査が明らかになっています。このうち栗村氏の抗体検査については、一九八四年の十一月二十二日の輸血後感染症研究班エイズ分科会で二十二症例中四例が陽性という報告がされています。当日の記録によれば参考人は欠席をされたようでありますが、さきの衆議院の参考人質疑の際、これを厚生省から聞いたと述べられました。これはいつごろのことなのか。また、この報告を受けたとき参考人はどのように感じ、厚生省の担当者とどのようなことを話し合われたのか、お伺いします。
塩
塩川優一#9
○参考人(塩川優一君) 十一月二十九日の委員会におきまして、私は二十二日の京都の会議に出席しておりませんでしたけれども、そのときの議事録を厚生省から受けとりました。それによりますと、今お話がありましたように、血友病患者さんの二十二例中四例が抗体陽性だったということでございました。
私は、既に日本にエイズあるいはHIV感染者というものがいるんじゃないかということを危惧しておりましたので、ここではっきりそういうことが血液の検査で証明されたということで、非常に重く受けとめていた次第でございます。この件に関しまして、なお次の年の三月の新聞報道で、帝京大学の方からギャロ博士のところに抗体検査を出したと、その結果、四十八例中二十三例が抗体陽性だという報道を見て、さらに非常に驚いたわけでございます。
そういうことで、京都の分科会の結果を聞いて、またさらに後に帝京大学からの報告を聞いて、日本における血液問題とそれから血友病の患者さんの感染の問題は非常に重要だという認識をさらに深めた次第でございます。
この発言だけを見る →私は、既に日本にエイズあるいはHIV感染者というものがいるんじゃないかということを危惧しておりましたので、ここではっきりそういうことが血液の検査で証明されたということで、非常に重く受けとめていた次第でございます。この件に関しまして、なお次の年の三月の新聞報道で、帝京大学の方からギャロ博士のところに抗体検査を出したと、その結果、四十八例中二十三例が抗体陽性だという報道を見て、さらに非常に驚いたわけでございます。
そういうことで、京都の分科会の結果を聞いて、またさらに後に帝京大学からの報告を聞いて、日本における血液問題とそれから血友病の患者さんの感染の問題は非常に重要だという認識をさらに深めた次第でございます。
釘
釘宮磐#10
○小委員長(釘宮磐君) ただいまのお答えの中で、一九八五年の三月二十二日の新聞報道でギャロの抗体検査の結果についてお知りになったということについては間違いございませんか。
この発言だけを見る →塩
塩川優一#11
○参考人(塩川優一君) それについては、私も、今まで調査検討委員会におきまして、厚生省から、あるいはこの委員会のほかの委員からいろんな情報を聞いている中で、どうも帝京大学からギャロ博士のところに検査の検体を出して結果を得たということについて知らされていなかったと思うのでございます。
ただ、最近、厚生省から十一月二十九日という新しい文書が公開されました。この文書を見ますと、一九八四年十一月二十九日ということですから、エイズの診断基準小委員会の記録のように思われます。
御存じだと思いますけれども、その中に、これは非常に字が汚い文書で全部読めないんですけれども、血友病患者の血清をドクター安部がギャロに送ったところ、二十二例中四例にこの抗体が陽性だったというところが読めるわけでございます。ですから、もしこの文書が解読されて私のおりました診断基準小委員会の記録だということがわかれば、私の記憶を改めなきゃいけないというふうに思っております。
ただ、この十一月二十九日の文書というのは、後にいろいろ問題になるといけませんので、そこで私の感じたことを一つ申し上げておきますけれども、先ほど小委員長からお話がありましたように、栗村教授が、血友病患者の二十二例中四例が陽性だったということなんですが、この文書にも、血友病患者さんの血液をドクター安部がギャロに送ったところ、やはり二十二例中四例陽性だったということでございます。しかも、京都の委員会では安部教授がギャロに送ったという報告はなかったようでございますので、栗村教授も二十二例中四例と、ギャロ博士に送ったのも二十二例中四例が陽性ということになりますと、これはどういう関係があるのかということがなお疑問に思っております。
また、この文書の、ギャロ博士が二十二例中四例と言ったということでございますけれども、次の年、昭和六十年三月の新聞報道による帝京大学の四十八例中二十三例に陽性という、これは非常に高い率だったんですけれども、この文書の中のは二十二例中四例ということで非常に低い陽性率だったということも気になっております。
さらに、これは最後に非常に重要なことだと思いますけれども、この文書では、帝京大学の患者の症例が陽性だったかどうかということは、現在のところこの中で読み取れません。ですから、患者さんが陽性だったということは、この時点でまだ知らなかったというふうに言えると思いますけれども、これについては、さらに今後この文書を十分解読していただいて検討していきたいというふうに思っております。
この発言だけを見る →ただ、最近、厚生省から十一月二十九日という新しい文書が公開されました。この文書を見ますと、一九八四年十一月二十九日ということですから、エイズの診断基準小委員会の記録のように思われます。
御存じだと思いますけれども、その中に、これは非常に字が汚い文書で全部読めないんですけれども、血友病患者の血清をドクター安部がギャロに送ったところ、二十二例中四例にこの抗体が陽性だったというところが読めるわけでございます。ですから、もしこの文書が解読されて私のおりました診断基準小委員会の記録だということがわかれば、私の記憶を改めなきゃいけないというふうに思っております。
ただ、この十一月二十九日の文書というのは、後にいろいろ問題になるといけませんので、そこで私の感じたことを一つ申し上げておきますけれども、先ほど小委員長からお話がありましたように、栗村教授が、血友病患者の二十二例中四例が陽性だったということなんですが、この文書にも、血友病患者さんの血液をドクター安部がギャロに送ったところ、やはり二十二例中四例陽性だったということでございます。しかも、京都の委員会では安部教授がギャロに送ったという報告はなかったようでございますので、栗村教授も二十二例中四例と、ギャロ博士に送ったのも二十二例中四例が陽性ということになりますと、これはどういう関係があるのかということがなお疑問に思っております。
また、この文書の、ギャロ博士が二十二例中四例と言ったということでございますけれども、次の年、昭和六十年三月の新聞報道による帝京大学の四十八例中二十三例に陽性という、これは非常に高い率だったんですけれども、この文書の中のは二十二例中四例ということで非常に低い陽性率だったということも気になっております。
さらに、これは最後に非常に重要なことだと思いますけれども、この文書では、帝京大学の患者の症例が陽性だったかどうかということは、現在のところこの中で読み取れません。ですから、患者さんが陽性だったということは、この時点でまだ知らなかったというふうに言えると思いますけれども、これについては、さらに今後この文書を十分解読していただいて検討していきたいというふうに思っております。
釘
釘宮磐#12
○小委員長(釘宮磐君) 今、参考人からお話がございましたように、一九八四年の十一月二十九日のエイズ調査検討委員会の会議の議事メモには、安部氏がギャロから受け取った抗体検査の結果が話題となったと思われるような記載があるわけであります。
ということになりますと、参考人が一九八五年三月二十二日の新聞報道で初めて知ったという、いわゆる衆議院での答弁と矛盾が起こるわけでありますが、その点をまず指摘しておきたいと思います。
順天堂大症例についてお伺いをします。
一九八五年三月に日本のエイズ第一号と認定された同性愛患者について、単なる抗体陽性者にすぎず、エイズではなかったのではないかということが指摘をされています。特に、日和見感染症状がないという点が指摘されておりますが、さきの衆議院における参考人質疑において、このうち、日和見感染の症状がないという点に関して、参考人は消耗性症候群に該当するのではないかと述べられました。
しかし、日本内科学会誌の第七十五巻三号で順天堂大学の松本医師がこの症例について発表したものには、体重減少等消耗性症候群と診断する根拠の記載がないことが指摘されており、これには参考人の名も連ねて発表されております。
そこで、この点についてはどういうことなのかお伺いをしたいと思います。
この発言だけを見る →ということになりますと、参考人が一九八五年三月二十二日の新聞報道で初めて知ったという、いわゆる衆議院での答弁と矛盾が起こるわけでありますが、その点をまず指摘しておきたいと思います。
順天堂大症例についてお伺いをします。
一九八五年三月に日本のエイズ第一号と認定された同性愛患者について、単なる抗体陽性者にすぎず、エイズではなかったのではないかということが指摘をされています。特に、日和見感染症状がないという点が指摘されておりますが、さきの衆議院における参考人質疑において、このうち、日和見感染の症状がないという点に関して、参考人は消耗性症候群に該当するのではないかと述べられました。
しかし、日本内科学会誌の第七十五巻三号で順天堂大学の松本医師がこの症例について発表したものには、体重減少等消耗性症候群と診断する根拠の記載がないことが指摘されており、これには参考人の名も連ねて発表されております。
そこで、この点についてはどういうことなのかお伺いをしたいと思います。
塩
塩川優一#13
○参考人(塩川優一君) 順天堂大の症例のエイズという認定につきましては、これはその当時の、昭和五十九年の三月のエイズの診断基準によって診断しているわけでございます。エイズの診断基準といいますのは法律のようなものでございまして、起こったときにはそのときの法律によってこれをいろいろ処理されるわけで、診断基準についても、その時点に行われている診断基準に従ってエイズという認定を行っているわけでございます。
先ほど消耗性症候群というお話がありましたけれども、消耗性症候群というのは実は日和見感染でございませんので、どこかでお話を少し間違えたのかとも思いますけれども、この患者は、日和見感染としては、カンジダ症とかヘルペスとかそういう感染症も持っているわけでございます。それはちょっとつけ加えておきますけれども、ただ日和見感染というのは、現在行われている診断基準の中にある病名でございます。
診断基準というのは、先ほどもお話ししましたけれども、その時点時点でつくっているわけでして、それはなぜかといいますと、エイズに対する学問が急速に進んでおります。ですから、その時点時点でエイズの概念も変わっていっているわけでございます。ですから、重ねて申しますけれども、消耗性症候群かどうかという議論は、これは平成八年の診断基準での議論でございますが、当時は消耗性症候群という言葉もなかったわけでございます。
この診断基準ということに関しましては、ですから平成八年の診断基準で昭和五十九年の診断基準で決めたエイズを検討することも誤りだと思いますし、あるいは平成八年に認定されたエイズ患者を昭和五十九年の診断基準で診たら、これはエイズでないということもあり得ると思います。要するに、この順天堂大の症例が認定されたのは当時の診断基準によっていたと、それだけ申し上げておきます。
この発言だけを見る →先ほど消耗性症候群というお話がありましたけれども、消耗性症候群というのは実は日和見感染でございませんので、どこかでお話を少し間違えたのかとも思いますけれども、この患者は、日和見感染としては、カンジダ症とかヘルペスとかそういう感染症も持っているわけでございます。それはちょっとつけ加えておきますけれども、ただ日和見感染というのは、現在行われている診断基準の中にある病名でございます。
診断基準というのは、先ほどもお話ししましたけれども、その時点時点でつくっているわけでして、それはなぜかといいますと、エイズに対する学問が急速に進んでおります。ですから、その時点時点でエイズの概念も変わっていっているわけでございます。ですから、重ねて申しますけれども、消耗性症候群かどうかという議論は、これは平成八年の診断基準での議論でございますが、当時は消耗性症候群という言葉もなかったわけでございます。
この診断基準ということに関しましては、ですから平成八年の診断基準で昭和五十九年の診断基準で決めたエイズを検討することも誤りだと思いますし、あるいは平成八年に認定されたエイズ患者を昭和五十九年の診断基準で診たら、これはエイズでないということもあり得ると思います。要するに、この順天堂大の症例が認定されたのは当時の診断基準によっていたと、それだけ申し上げておきます。
釘
大
大島慶久#15
○大島慶久君 自由民主党の大島慶久でございます。
参考人におかれましては、衆議院、またきょうは参議院へと大変お忙しい中を参考人として御出席をいただきまして、大変ありがとうございます。
私どもは、従来、血友病患者のエイズ感染ということを中心にいろんな参考人をお呼びいたしまして、今後の再発防止につながるように、原因究明の一つの糧となればということでいろいろと論議をしてまいりました。
今、小委員長の方からも質問がございました。
私の感じますところ、いろんな参考人のそれぞれの場での発言内容に矛盾点、あるいはかなり長い時間経過をしてのことでございますから記憶違いということも十分理解はできますけれども、そういった専門分野の皆様方の意見が極めて異なる、そういうところに原因究明の一つのかぎがあるんじゃないかと、こんなことで質問を重ねてまいりたいと思いますし、今の小委員長とそういった意味では質問がやや重複する点があるかと思いますけれども、過去の記憶をよく思い起こしていただきましてできるだけ正確にお答えをいただけると大変ありがたいと思います。
最初に、免疫抑制とステロイドとの関係についてお尋ねをいたします。
五月十六日の参議院の小委員会において、帝京大学症例に関して、スピラ氏の認定や、ステロイド剤の投与によってこれほどの免疫低下が起こらないとする帝京大学の病理学の教授の考え方が発表されたにもかかわらず、帝京大学症例の認定が見直されなかったというのはなぜなのかとの質問に対して、郡司参考人は、その辺につきましては松田先生の方が御専門でありますので、あるいは塩川先生の方が御専門でありますので、御両者の意見にまちたい、こういうふうに思うと述べておられるわけであります。
帝京大学症例の免疫抑制とステロイドとの関係について塩川参考人はどのように考えておられたのか、まずお伺いをいたしたいと思います。
この発言だけを見る →参考人におかれましては、衆議院、またきょうは参議院へと大変お忙しい中を参考人として御出席をいただきまして、大変ありがとうございます。
私どもは、従来、血友病患者のエイズ感染ということを中心にいろんな参考人をお呼びいたしまして、今後の再発防止につながるように、原因究明の一つの糧となればということでいろいろと論議をしてまいりました。
今、小委員長の方からも質問がございました。
私の感じますところ、いろんな参考人のそれぞれの場での発言内容に矛盾点、あるいはかなり長い時間経過をしてのことでございますから記憶違いということも十分理解はできますけれども、そういった専門分野の皆様方の意見が極めて異なる、そういうところに原因究明の一つのかぎがあるんじゃないかと、こんなことで質問を重ねてまいりたいと思いますし、今の小委員長とそういった意味では質問がやや重複する点があるかと思いますけれども、過去の記憶をよく思い起こしていただきましてできるだけ正確にお答えをいただけると大変ありがたいと思います。
最初に、免疫抑制とステロイドとの関係についてお尋ねをいたします。
五月十六日の参議院の小委員会において、帝京大学症例に関して、スピラ氏の認定や、ステロイド剤の投与によってこれほどの免疫低下が起こらないとする帝京大学の病理学の教授の考え方が発表されたにもかかわらず、帝京大学症例の認定が見直されなかったというのはなぜなのかとの質問に対して、郡司参考人は、その辺につきましては松田先生の方が御専門でありますので、あるいは塩川先生の方が御専門でありますので、御両者の意見にまちたい、こういうふうに思うと述べておられるわけであります。
帝京大学症例の免疫抑制とステロイドとの関係について塩川参考人はどのように考えておられたのか、まずお伺いをいたしたいと思います。
塩
塩川優一#16
○参考人(塩川優一君) 今の御質問の中で帝京大学の症例の認定がおくれたというお話がございますけれども、先ほど申し上げましたとおり、第三回の委員会におきましてはこの症例についていろいろ検討しましたけれども十分な結論が出なかったということです。ただ、これは安部班長からまだ十分該当する例がないというような報告があったわけでございますけれども、第四回の、先ほどのスピラ博士の報告とそれから帝京大学の病理の先生の報告の時点では、この帝京大学の症例をエイズと認定するかどうかという御諮問は班長からはなかったわけでございます。それから、さらに第五回の研究班におきましてもそういう御諮問はなかったわけでございまして、またその間で特にこの症例がエイズでないと否定するようなはっきりした皆さんの御議論はなかったと思っております。
それを一つ申し上げますのと、それから、今の帝京大学症例についてのステロイドの問題が出て、かなりこれが重要のように言われておりますが、この帝京大学の症例というのは実際は非常に複雑な例でございまして、一つは、非常に主な症状が肝障害、肝臓の障害がございました。それから、その上に血友病があり、そしてエイズがあり、ステロイドがあるということです。
肝臓の障害も、それから血友病もともに免疫機能が非常に低下するような病気でございます。血友病につきましては輸血が行われる、あるいは血液製剤の注射が行われるということで、これだけでも免疫の機能が低下するわけですし、肝硬変症も、肝臓でいろいろ免疫グロブリンなんかがつくられておりましたが、それができないということで免疫機能が低下するということでございます。
それに、さらにステロイドの使用ということがありますけれども、CDCの診断基準というのも当時使っておりましたけれども、これにはステロイドの使用をしている者は除外項目というところに入っておりまして、要するにステロイドというのは免疫の機能を低下させるので本当にエイズで免疫の機能が低下しているかどうかがわからなくなるという意味でそういうことが書いてあったわけでございます。そういうふうに、皆さんはまずステロイドを使っているからどうかということを考えて問題点としておられたわけです。
なお、この帝京大学症例のステロイドの使用でございますけれども、何かステロイドの使用が非常に少量だったということが言われておりますけれども、この病歴を見ますと、亡くなる三カ月ぐらい前からプレドニゾロンとして一日に二十ミリグラムから三十、四十、六十ミリグラムぐらいの量が使われております。これはかなり量が多かったというふうに私は思っております。しかし、肝硬変症と血友病とステロイドの使用、それにエイズということで、どれが免疫機能を低下させる主なものか、あるいはどれが一番重要かというようなことについては、結局、非常に難しい問題でございましてお答えが私自身もできません。
その議論の中では、ステロイドを使っているということが一つ、十分検討すべきだという意味で述べられたわけでございます。そのほか、御存じのように、この帝京大学症例にはカポジ肉腫とかカリニ肺炎とかいう当時アメリカでは最も普通に起こるとされていた日和見感染がなかったというようなこともございましたし、またヘルパーTリンパ球というものが比較的多かったというような御指摘もあって、議論は非常に複雑になっていたわけでございます。
しかし、当時のことを考えてみますと、エイズの原因は何かということがまだ全くわかっておりません。ウイルスだろうと言っておりましたけれども、わからない。それからさらに、これを決める検査がなかったわけでございます。後に、一年後に抗体検査ができるようになって初めてこの帝京大学の症例がエイズと認められたわけですけれども、当時はそういうものもない。また、日本ではエイズの患者さんを診たという経験のある人も一人もいなかったわけです。そういう状況で皆さんがこの症例について議論されたわけですから、なかなか結論が出にくかったということです。
最後に、どなたかの証言によりますと多数決で決めたようなことが書いてありますけれども、この委員会は多数決ということはありませんで、皆さんがいろいろ議論した終わりに、これを班長がまとめて、御自分の意見を入れて記者発表をされたということでございました。
そういうことで、このステロイドというのも一つの議論の要素だったんですけれども、これだけでなくてたくさんの疑問点が出た。しかも当時のエイズに関する知識ではこれに対して十分なお答えをすることができなかったというふうに考えていただきたいと思います。
この発言だけを見る →それを一つ申し上げますのと、それから、今の帝京大学症例についてのステロイドの問題が出て、かなりこれが重要のように言われておりますが、この帝京大学の症例というのは実際は非常に複雑な例でございまして、一つは、非常に主な症状が肝障害、肝臓の障害がございました。それから、その上に血友病があり、そしてエイズがあり、ステロイドがあるということです。
肝臓の障害も、それから血友病もともに免疫機能が非常に低下するような病気でございます。血友病につきましては輸血が行われる、あるいは血液製剤の注射が行われるということで、これだけでも免疫の機能が低下するわけですし、肝硬変症も、肝臓でいろいろ免疫グロブリンなんかがつくられておりましたが、それができないということで免疫機能が低下するということでございます。
それに、さらにステロイドの使用ということがありますけれども、CDCの診断基準というのも当時使っておりましたけれども、これにはステロイドの使用をしている者は除外項目というところに入っておりまして、要するにステロイドというのは免疫の機能を低下させるので本当にエイズで免疫の機能が低下しているかどうかがわからなくなるという意味でそういうことが書いてあったわけでございます。そういうふうに、皆さんはまずステロイドを使っているからどうかということを考えて問題点としておられたわけです。
なお、この帝京大学症例のステロイドの使用でございますけれども、何かステロイドの使用が非常に少量だったということが言われておりますけれども、この病歴を見ますと、亡くなる三カ月ぐらい前からプレドニゾロンとして一日に二十ミリグラムから三十、四十、六十ミリグラムぐらいの量が使われております。これはかなり量が多かったというふうに私は思っております。しかし、肝硬変症と血友病とステロイドの使用、それにエイズということで、どれが免疫機能を低下させる主なものか、あるいはどれが一番重要かというようなことについては、結局、非常に難しい問題でございましてお答えが私自身もできません。
その議論の中では、ステロイドを使っているということが一つ、十分検討すべきだという意味で述べられたわけでございます。そのほか、御存じのように、この帝京大学症例にはカポジ肉腫とかカリニ肺炎とかいう当時アメリカでは最も普通に起こるとされていた日和見感染がなかったというようなこともございましたし、またヘルパーTリンパ球というものが比較的多かったというような御指摘もあって、議論は非常に複雑になっていたわけでございます。
しかし、当時のことを考えてみますと、エイズの原因は何かということがまだ全くわかっておりません。ウイルスだろうと言っておりましたけれども、わからない。それからさらに、これを決める検査がなかったわけでございます。後に、一年後に抗体検査ができるようになって初めてこの帝京大学の症例がエイズと認められたわけですけれども、当時はそういうものもない。また、日本ではエイズの患者さんを診たという経験のある人も一人もいなかったわけです。そういう状況で皆さんがこの症例について議論されたわけですから、なかなか結論が出にくかったということです。
最後に、どなたかの証言によりますと多数決で決めたようなことが書いてありますけれども、この委員会は多数決ということはありませんで、皆さんがいろいろ議論した終わりに、これを班長がまとめて、御自分の意見を入れて記者発表をされたということでございました。
そういうことで、このステロイドというのも一つの議論の要素だったんですけれども、これだけでなくてたくさんの疑問点が出た。しかも当時のエイズに関する知識ではこれに対して十分なお答えをすることができなかったというふうに考えていただきたいと思います。
大
大島慶久#17
○大島慶久君 公開されました郡司元課長のファイルによれば、第三回の班会議に提出されたと考えられる病理所見がとじ込まれております。これには、カンジダ症でカンジダ性心筋炎の症例は一応症例報告をする価値はある程度の頻度との記載があるわけであります。プロジェクトチームによる調査結果においても、島田氏によれば、安部氏は剖検での深在性カンジダ症の所見、特に心筋カンジダ症の所見を根拠にエイズと主張し、島田氏がこれに対し、生前大量のステロイドを使用されていたのでエイズの診断に疑問符がつくのではないかと質問したところ、病院は副腎皮質ホルモンだけでは心筋内にカンジダが入ることはまずないと言っていると安部氏が述べたということであります。
そこで、このことについて参考人はどうお考えになられましたか。お答えをいただきたいと思います。
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塩
塩川優一#18
○参考人(塩川優一君) 今お話ししましたように、ステロイドの使用とそれから全身的に非常に広範なカンジダ症があったというような事実は私たちもよく伺っております。ですから、これが関係あるということも十分頭の中にあるわけでございます。しかし、先ほどお話ししましたように、この症例が非常に複雑な肝障害があるというようなこともあったこともあって、そのカンジダ症の所見だけでエイズということは当時は非常に難しかったということでございます。
なお、その後抗体の検査ができ、さらに、現在ですとそういうカンジダ性心筋炎が起こったところにエイズのウイルスを染めて見ることができますから、そういうことができれば当時はすぐ診断がついたと思いますので、当時のエイズの知識が十分じゃなかったというふうにお考えいただくのがよろしいと思います。
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大
大島慶久#19
○大島慶久君 順天堂大学病理学教室の白井教授に相談したということでありますけれども、白井教授は免疫抑制とステロイドとの関係についてどのように考えておられたのか、お聞かせいただきたいと思います。
この発言だけを見る →塩
塩川優一#20
○参考人(塩川優一君) 帝京大学例の検索ということでございますけれども、これは先ほどお手元にお配りしましたし、厚生省にも提出してございますけれども、これが実物、現物でございますが、この一九八三年十月十三日、要するに十四日にその委員会があったわけですけれども、十三日の手紙で私が報告を受けております。それを見ました。ですから、これは当時のそのままを読ませていただくわけですけれども、「報告をみせてもらいました」、報告を見せてもらいましたというのは帝京大学の病歴と、それから病理解剖の結果の報告でございます。「報告をみせてもらいましたが、いずれにせよ標本をみていないのでこれで責任をもったコメントは出来ません。 とにかく、思いついた点だけを書いてみました。あまり参考にならないかもしれません。 取急ぎ御返事まで」。白井俊一教授から私に対する報告書がございます。あと三枚に当時の、この白井教授が帝京大学の記録を見たことについてのコメントが書いてございます。
しかし、これは非常に学問的でございまして、私自身も十分理解ができませんので、読んだり、あるいはこれについて御説明することは失礼いたしたいと思いますけれども、ステロイドについてもどこかに多少書いてありますけれども、余り詳しくはコメントしてございません。
いずれにせよ、帝京大学の症例について病理の先生に頼んで検討するようにという御命令を受けて私が順天堂大学の白井教授に依頼しましたけれども、この病理の標本が渡っておりませんので見ておられません。ですから、やはり病理の教授のお返事としては、標本を見ないお返事ということは十分なものでないと思いますので、今のような御質問を含めて、このとき私はこの文書を読んでこういう返事が来たという御報告をしたと思います。
ですから、これの中にはこの症例がエイズであるともないとも書いてございませんし、さらに標本を見ていないと書いてございますので、そういう点を考えていただいて、今のように白井教授がステロイドの使用についてどういう意見を持っていたかということについても十分お答えできませんので、申しわけありません。
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いずれにせよ、帝京大学の症例について病理の先生に頼んで検討するようにという御命令を受けて私が順天堂大学の白井教授に依頼しましたけれども、この病理の標本が渡っておりませんので見ておられません。ですから、やはり病理の教授のお返事としては、標本を見ないお返事ということは十分なものでないと思いますので、今のような御質問を含めて、このとき私はこの文書を読んでこういう返事が来たという御報告をしたと思います。
ですから、これの中にはこの症例がエイズであるともないとも書いてございませんし、さらに標本を見ていないと書いてございますので、そういう点を考えていただいて、今のように白井教授がステロイドの使用についてどういう意見を持っていたかということについても十分お答えできませんので、申しわけありません。
大
大島慶久#21
○大島慶久君 帝京大学症例の病理標本についてお尋ねをいたします。
今、参考人の後段の中に既にお答えが入っているのかもしれませんけれども、この問題に関しては極めて簡潔で結構でございますから、改めて念押しの質問をさせていただきたいと思います。
松田氏は繰り返し、病理標本は順天堂大学の病理学教室の教授に渡ったとしております。参考人は、病理標本を順天堂の病理学教室の教授は見ていないとお答えになっております。
再度お尋ねいたしますが、病理学教室の教授は見ていないというのは確かなのかどうか、またその根拠はあるのかどうかお答えをいただきたいと思います。
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松田氏は繰り返し、病理標本は順天堂大学の病理学教室の教授に渡ったとしております。参考人は、病理標本を順天堂の病理学教室の教授は見ていないとお答えになっております。
再度お尋ねいたしますが、病理学教室の教授は見ていないというのは確かなのかどうか、またその根拠はあるのかどうかお答えをいただきたいと思います。
塩
塩川優一#22
○参考人(塩川優一君) ただいまお読みしたとおり、これはその研究班の日の前日の手紙でございますから、見ていない、標本は渡っていないということを、私たちは、また私は受け取っておりませんし、それから白井教授も、これは確かめましたけれども、たしか見ていない、この手紙に書いたとおりだと言っておられますので、私はそういうことでお答えさせていただきます。
この発言だけを見る →大
大島慶久#23
○大島慶久君 次に、第四回班会議における検討についてお伺いをいたします。
塩川参考人は調査プロジェクトチームヘの回答において、順天堂大学の病理学者の検討の結果は、帝京大学症例は依然としてエイズであるとは確定できないが、決して否定するものではなく、なお検討を続ける必要があるということであったと述べられております。これに対して四月十七日の参議院参考人質疑において松田参考人は、「第四回では、」「塩川班員からの報告では順天堂大学病理の教授の診断はエイズではないということから、最終的に帝京大症例はエイズということを否定されてしまった」と述べられているわけであります。
そこで、参考人はどのような報告を行われましたのか、またなぜこのような見解の相違が生じたと思われますか、お答えをいただきたいと思います。
この発言だけを見る →塩川参考人は調査プロジェクトチームヘの回答において、順天堂大学の病理学者の検討の結果は、帝京大学症例は依然としてエイズであるとは確定できないが、決して否定するものではなく、なお検討を続ける必要があるということであったと述べられております。これに対して四月十七日の参議院参考人質疑において松田参考人は、「第四回では、」「塩川班員からの報告では順天堂大学病理の教授の診断はエイズではないということから、最終的に帝京大症例はエイズということを否定されてしまった」と述べられているわけであります。
そこで、参考人はどのような報告を行われましたのか、またなぜこのような見解の相違が生じたと思われますか、お答えをいただきたいと思います。
塩
塩川優一#24
○参考人(塩川優一君) もう今お話ししたとおりでございます。この当時の文書がございますし、私は白井教授の手紙を皆さんに御披露したといいますか、これによって御報告をしたということでございまして、ここに書いてありますように、エイズであるともないとも書いてございません。これだけでひとつ御理解いただくということとともに、この私の報告によって帝京大学の症例がエイズでないということが決定的になったというようなことを言っていただくと私としては非常に困るわけでございまして、私は何しろここに書いてありますことを委員会で御報告したということだけ申し上げておきます。
この発言だけを見る →大
大島慶久#25
○大島慶久君 参考人は調査プロジェクトチームに対する回答において、もしスピラ博士の診断を当時間かされていれば、アメリカの専門家の意見であるから全面的に賛成したと思うとお答えになっておられます。けれども、公表された委員長ファイルによれば、第四回班会議において報告をされているわけであります。
そこで、第四回会議に出席していれば報告を聞いていたはずですが、なぜ参考人は全面的な賛成をしなかったのか、参考人はどのように考え、どのような意見を述べられたのか、お尋ねをしたいと思います。
また、エイズ研究班の大半の委員がスピラ博士との会合の報告を受けてもなおエイズと判定できないと考えたのはどのような理由からだったのか、スピラ博士の診断についての報告では、エイズ研究班の幾つかの疑問に対して十分に答えたものではなかったからではないかと思うわけでありますけれども、その点はいかがでしょうか。
この発言だけを見る →そこで、第四回会議に出席していれば報告を聞いていたはずですが、なぜ参考人は全面的な賛成をしなかったのか、参考人はどのように考え、どのような意見を述べられたのか、お尋ねをしたいと思います。
また、エイズ研究班の大半の委員がスピラ博士との会合の報告を受けてもなおエイズと判定できないと考えたのはどのような理由からだったのか、スピラ博士の診断についての報告では、エイズ研究班の幾つかの疑問に対して十分に答えたものではなかったからではないかと思うわけでありますけれども、その点はいかがでしょうか。
塩
塩川優一#26
○参考人(塩川優一君) 先ほど小委員長にお返事いたしましたとおり、どうもこの委員会で班長から十分な御説明がなかったのじゃないかと、十分な御説明があれば私ももう少し記憶があったと思いますが、非常に印象が少なかったというふうに思っております。
それからもう一つは、そこで聞かれた多くの方も余り報告があったかどうかを十分聞いていないというような御返事もありますので、皆さんの疑問を解くような十分な御報告がなかったのじゃないかと想像しているわけでございます。
なお、スピラ博士の報告というのがここであったということでございますが、それは私たちが疑問に思っていることをスピラ博士が十分班長に御説明になったということで、それを聞いてあれば、当然アメリカの専門家の言うことですからこれは間違いなくエイズだというお返事ができたと思うのでございますが、どうも十分な御説明は聞いていなかったわけでございます。
以上でございます。
この発言だけを見る →それからもう一つは、そこで聞かれた多くの方も余り報告があったかどうかを十分聞いていないというような御返事もありますので、皆さんの疑問を解くような十分な御報告がなかったのじゃないかと想像しているわけでございます。
なお、スピラ博士の報告というのがここであったということでございますが、それは私たちが疑問に思っていることをスピラ博士が十分班長に御説明になったということで、それを聞いてあれば、当然アメリカの専門家の言うことですからこれは間違いなくエイズだというお返事ができたと思うのでございますが、どうも十分な御説明は聞いていなかったわけでございます。
以上でございます。
大
大島慶久#27
○大島慶久君 続きまして、エイズ調査検討委員会における検討についてお伺いをいたします。
帝京大学症例は、当時、いわばシロではなく灰色という判断であったとするのが正確だと思います。これは調査プロジェクトチームの報告書や公表された業務局ファイルの三において、記者レクの記録にもエイズと判定できないと書かれており、エイズではないとは発表されておりません。
参考人自身、帝京大学症例は依然としてエイズであるとは確定できないが、決して否定するものではなく、なお検討を続ける必要があるということであったと調査プロジェクトチームに対して回答されております。
そこで、エイズ調査検討委員会においても引き続き検討すべきであったと考えますが、審議に際してなぜ当該症例について検討することがなかったのかお尋ねをしたいと思います。
この発言だけを見る →帝京大学症例は、当時、いわばシロではなく灰色という判断であったとするのが正確だと思います。これは調査プロジェクトチームの報告書や公表された業務局ファイルの三において、記者レクの記録にもエイズと判定できないと書かれており、エイズではないとは発表されておりません。
参考人自身、帝京大学症例は依然としてエイズであるとは確定できないが、決して否定するものではなく、なお検討を続ける必要があるということであったと調査プロジェクトチームに対して回答されております。
そこで、エイズ調査検討委員会においても引き続き検討すべきであったと考えますが、審議に際してなぜ当該症例について検討することがなかったのかお尋ねをしたいと思います。
塩
塩川優一#28
○参考人(塩川優一君) この研究班といいますのは、ほかにいろいろ研究班はございますけれども、常に班長が諮問をされる、そしてそれに対して班員がお答えをするということで進められております。
ですから、第二回、第三回の場合はこの帝京大学症例をどう考えるかという御諮問でございましたので、皆さんが意見を言って議論をしてきたわけですけれども、その後、第四回、第五回の班会議におきましては、多少といいますか、いろいろエイズの日本における現況その他についてお話はありましたけれども、この帝京大学症例をどう認定するかという御諮問はなかったように私は覚えております。
この点はどういうお考えだったか私はわかりませんけれども、そういうことで、結局、実際審議されたものは第三回の班会議だけだったということでございます。
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この点はどういうお考えだったか私はわかりませんけれども、そういうことで、結局、実際審議されたものは第三回の班会議だけだったということでございます。
大
大島慶久#29
○大島慶久君 昭和六十年三月、エイズ調査検討委員会において我が国のエイズ症例の第一号の認定が行われましたが、認定の理由として、臨床症状に加え抗体検査が陽性であることが理由であったことが今回公表されたファイルからわかるわけであります。
そこで、塩川参考人は、帝京大学症例についてHIV抗体陽性であることを知っておられたのかどうか。もし知っておられたならば認定されるべき症例であると認識できたのではないかと思いますけれども、その点はいかがでしょうか。
この発言だけを見る →そこで、塩川参考人は、帝京大学症例についてHIV抗体陽性であることを知っておられたのかどうか。もし知っておられたならば認定されるべき症例であると認識できたのではないかと思いますけれども、その点はいかがでしょうか。