塩川優一の発言 (厚生委員会薬害エイズ問題に関する小委員会)

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○参考人(塩川優一君) 順天堂大の症例のエイズという認定につきましては、これはその当時の、昭和五十九年の三月のエイズの診断基準によって診断しているわけでございます。エイズの診断基準といいますのは法律のようなものでございまして、起こったときにはそのときの法律によってこれをいろいろ処理されるわけで、診断基準についても、その時点に行われている診断基準に従ってエイズという認定を行っているわけでございます。
 先ほど消耗性症候群というお話がありましたけれども、消耗性症候群というのは実は日和見感染でございませんので、どこかでお話を少し間違えたのかとも思いますけれども、この患者は、日和見感染としては、カンジダ症とかヘルペスとかそういう感染症も持っているわけでございます。それはちょっとつけ加えておきますけれども、ただ日和見感染というのは、現在行われている診断基準の中にある病名でございます。
 診断基準というのは、先ほどもお話ししましたけれども、その時点時点でつくっているわけでして、それはなぜかといいますと、エイズに対する学問が急速に進んでおります。ですから、その時点時点でエイズの概念も変わっていっているわけでございます。ですから、重ねて申しますけれども、消耗性症候群かどうかという議論は、これは平成八年の診断基準での議論でございますが、当時は消耗性症候群という言葉もなかったわけでございます。
 この診断基準ということに関しましては、ですから平成八年の診断基準で昭和五十九年の診断基準で決めたエイズを検討することも誤りだと思いますし、あるいは平成八年に認定されたエイズ患者を昭和五十九年の診断基準で診たら、これはエイズでないということもあり得ると思います。要するに、この順天堂大の症例が認定されたのは当時の診断基準によっていたと、それだけ申し上げておきます。

発言情報

speech_id: 113614258X00419960610_013

発言者: 塩川優一

speaker_id: 21189

日付: 1996-06-10

院: 参議院

会議名: 厚生委員会薬害エイズ問題に関する小委員会