橋本龍太郎の発言 (行政改革に関する特別委員会)
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○橋本内閣総理大臣 私は、現在、政府として昨年定めました特殊法人の統廃合などの整理合理化の方針、これに基づく改革は着実に実行していくその責任を負うておりますし、これはきちんと進めてまいります。
そして、それぞれの特殊法人の実態を踏まえながら、特殊法人の行っているその個々の事業が国民にとって本当に必要なものなのか、あるいはそうでないのか、こうした点にさかのぼって検討していただくことは、私は大変大切なことだと思います。
殊に、特殊法人そのものの存在については必要なものでありましても、それが子会社等をつくりまして実質的に事業を独占する、あるいは寡占の状態にあるといった問題も今指摘をされております。こうしたことについて政党として検討を行っていただくことは、非常に時宜を得たものだと思います。
その上で、一点、私自身が党の行財政調査会長をやっておりました当時のことで、今になりまして非常にしまったと思っているケースが一つありますので、こうしたこともお考えをいただきたいと思うのであります。
当時、特殊法人の中に幾つかの中小企業投資育成会社というものがございました。そして、確かに、実は土光臨調から始まりましたあのしばらくの時期において、それぞれの中小企業投資育成会社はほとんど効果のある仕事をしておらなかったわけであります。これは当然のことながら民営化の対象となり、その後完全に国の手を離れました。
実は、現在中小企業の非常に厳しい経営状況の中で、新規産業の創出ということが非常に強く叫ばれ、殊に新しい産業の立ち上がりの資金調達その他についてさまざまな角度から施策を講じなければならない状況にございます。通産大臣在任中に自分で廃止を決めた特殊法人でありましたが、中小企業投資育成会社の機能を完全に離してしまったことを、実は何回か私は後悔をいたしました。むしろ、もっと何か当時工夫をしておくべきではなかったか、先を読んだ対応を考えるべきではなかったか、そのような後悔をしたこともございます。
私は、特殊法人というものが、その役割を見直され、整理統合され、あるいは関連して子会社等を持って営業しておるようなものに対して厳しいチェックをする、これは当然なことでありますし、政府としては既定方針どおりの合理化計画を進めてまいりますが、政党としての御検討はぜひよろしくお願いをいたします。