橋本龍太郎の発言 (決算委員会)

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○国務大臣(橋本龍太郎君) 今回のASEANの訪問を考えました最大の理由は、ASEANが創設三十周年を迎えることしにおいて、ASEANと日本の関係というものがややもすると経済関係に偏りがちであります状況から、より幅の広い、より深化した関係に変えていく必要がある、そのきっかけをとらえたいというのが当初私がASEAN訪問を考えた時点における目的でございました。
 ところが、その後におきましてペルーにおける日本大使公邸人質事件が発生をいたしました。そして、そうした状況の中で、無理をしなくてもいいよというASEAN各国の首脳からの温かい伝言もありましたが、最終的に私はその計画どおりこれを実行する決断をいたしました。
 そして、今回の訪問そのものをASEAN諸国が非常に素直に受けとめてくださった。すなわち、こうした事件が起きているさなかに政府の最高責任者が国を離れる決断をしたということ自体が、ASEANを重視するというその姿勢のあらわれととらえていただけたこと、そして、これによってASEAN諸国と日本との関係というものがより深化するきっかけをつかみ得た、この点は御報告を申し上げられることだと存じます。
 同時に、この機会に各国の首脳に対しまして、現在ペルーで起きております事態について私の方から説明をするとともに、ペルー政府に全面の信頼を置きながら、テロにはあくまでも屈することなしに人質の即時解放を求めるという日本の姿勢、こうした点を説明した上で、ペルー政府並びに日本政府のとっているその姿勢についての支援を呼びかけましたところ、各国ともに非常に積極的に、ペルー政府があくまでもテロに屈することなく人質の全面解放に努力する、そしてそれを支援する日本の姿勢というものに対する支持をしていただくことができました。
 細かいことを申し上げ出しますと幾つかの点はあろうかと存じますが、私は、この訪問を実行いたしましたこと自体に対し、非常に積極的にASEAN重視の姿勢と受けとめていただいたことが一番大きなあるいは成果かもしれないと存じております。

発言情報

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発言者: 橋本龍太郎

speaker_id: 24487

日付: 1997-01-16

院: 参議院

会議名: 決算委員会