熊代昭彦の発言 (逓信委員会)
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○熊代委員 自由民主党の二番手、熊代昭彦でございます。
きょうは予算案の審議でございますので、細かい話は別といたしまして、行財政改革の時代でもありますから、公共放送が必要であるのかどうか、そういうことも含めましてお伺いをしたいと思います。
民間の時代でございまして、市場万能という議論がされております。しかし、御承知のように市場にも失敗があるということでございますから、完全に民間に任せるのか、それとも公的なものでやっていくのか、そういうことの基準の目安が必要であると思うのです。単に行財政改革をやればいいというものではなくて、本当によく見きわめて、大切なものを保存し、そして改革すべきものをするということでございますから。そういう観点で、民間の放送各社、テレビ各社が大変たくさん出てきた。ただいまの御質問にもありましたように、デジタルの時代にもなってまいりまして、二百チャンネルとか数百チャンネルに及ぶというような時代になってまいりましたので、本当に公共放送が必要であろうかという、非常に突き詰めた議論をする必要があると思います。
それで、私自身の立場は、やはり完全に民間に任せてはやれない。市場が失敗して、その失敗が、見過ごすことのできない失敗がある、そういう分野がいろいろとあると思うのですね。そういうときは、ミクストエコノミー、混合経済でやらなければいけない。例えば、財政投融資を言っておりますけれども、ああいうところでも市場の失敗がないのかどうか、市場だけに任せておいたらやれるかどうか、そういうことがこの同じ委員会で今後議論されるでありましょうけれども、そういう問題もあります。この放送分野でもそういう問題があると思うのですが、私自身も、放送の質を上げるという意味では、やはり市場に任せてはおけない面があるだろう。放送分野で市場に任せておけない分野がある。例えば日本の伝統文化を大切にするための放送とか、あるいは日本の文化を世界に伝える、あるいは日本の状況を世界に伝える、そういうことはなかなか市場ベースではやっていかれないというふうに思います。
そういうことで、公共放送としてのあり方で、NHKさんにおかれましてどういうことに特に力を入れる、市場の失敗はどういうところにあって、どういうところに特に力を入れてこれまでやってこられたか、そしてまた今後やっていくか、そういうことについての状況の説明と今後の決意表明を会長からお伺いしたいと思います。