江崎格の発言 (予算委員会第六分科会)
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○江崎政府委員 プルサーマルを実施する場合のコストの問題でございますけれども、直接の計算をしたものが日本にはないのですが、OECD・NEAというところで報告が出ておりまして、これによりますと、プルトニウムを加工するMOX燃料の加工費はウラン燃料の加工費に比べまして三倍から五倍ぐらいかかるというのが出ております。ただその場合に、ウランは海外から取得するのに購入費がかかるわけですけれども、MOX燃料に加工する場合には日本でできた使用済み燃料を加工するわけでございますから取得費がかからないということでございます。ですから、それらを相殺いたしますと燃料費の取得べースではほとんど変わらないということが言えるかと思います。
それから、発電所の建設費につきましては、プルサーマルを実施する場合には特別新しい設備投資は要らないということになっておりますから、その点でも特に経済性で問題があるというふうには思っておりません。
それから、委員御承知のように、原子力発電の場合に燃料費がコストのどのくらいの割合を占めているかといいますと、原子力発電の場合というのは大体一割ぐらいと言われております。その一割ぐらいのコストを燃料費が占めるわけでございます。特にMOX燃料を使う場合というのは二〇一〇年ぐらいというのを考えますと、日本の原子炉が十数基ぐらいそこで行われているということが想定されますが、そういたしますと、全体の原子力発電のうちのMOX燃料を使う部分というのは大体一割ぐらいということでございます。燃料費が一割、それからMOX燃料を燃やす部分の割合が一割ということ、日本全体の電力のコストという点では合計で一%ぐらいのウエートを持っているということでございます。
かつ、その部分というのは、最初に申し上げましたように、MOX燃料にする場合と単純にウランを燃焼する場合とそう変わらないということでございますから、そういうことを考えますと、総合的には経済性の点ではほとんど変わりがないというふうに私ども認識しております。