佐々木秀典の発言 (予算委員会第六分科会)

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○佐々木(秀)分科員 民主党の佐々木秀典でございます。きょうは、中小企業の問題に絞ってお尋ねをしたいと存じます。
 御案内のように、我が国で中小企業は、例えば事業所数では、六百四十七万事業所で全体の企業の中で九九・一%を占めております。それからまた、中小企業で働いている従業員の数も、四千二百二十七万人という膨大な数で全企業の七八%を占めるというように、これは通産省でおつくりになった資料の中でも明記されているわけです。
 ただ、これまでの我が国の仕組みといいますか、経済的なシステムといいますか、それを通じて見ると、どうも大企業のシステムに偏って、偏ってというか、そちらに重点が置かれていたのではなかろうか。これは、戦後の日本の経済の復興などということを考えるとある程度はやむを得ない面もあるのでしょうけれども、しかしこれだけの経済発展、大企業を中心に来たとはいいながら、それを支えてきた中小企業の役割というのは、私は大変大きなものがあったろうと思うのです。しかしここで、この段階で、中小企業の位置というものを国民経済の健全な発展の主軸となり得る可能性を秘めている存在として再認識をする必要があるのじやなかろうかと私などは考えております。
 私の地元の旭川市も、もうこれはまさに中小企業の町でありまして、大きな企業というのは、実は日本製紙、昔は国策パルプと言っておりましたけれども、現在は日本製紙に分合されて、これが唯一の大企業の工場ということになろうかと思うのですが、ほかはすべて中小企業。
 幾つかの職種に分けますと、旭川というところはもともと製材の町、それから農業産品の主産地として栄えてきたのですけれども、この材木関係も非常に落ち込んできております。
 そのほかには、今から三十数年ぐらい前からでしょうか、新しい地場の産業として北方材を使った家具、これに大変力が入りまして、一時期随分伸びてまいりまして、この製品に対する評価も非常に高かったわけですけれども、これが最近大変苦闘をしておりまして、この三年ぐらいの間に家具の地元のメーカーの中でも、例えば家具協同組合の組合長で理事長であった会社が倒産するなどということがありまして、むしろ大手が参っている。そんな中で、残った家具メーカーなどは、常設の展示場、地場産センターの協力もあるのですけれども、そのほかにかなり大きな展示会をやって、全国からたくさんの方々が引き合いに来られて、大変ないろいろな努力をしています。製品開発、新製品の開発もそうですけれども。
 そのほかには、やはり木材、製材関係が、これも大変な苦労の中で頑張っていることは頑張っています。それとあとは商店、それからサービス業、こういうところが主なものになるのではないかなと思っておりますが、しかしいずれも一様に大変苦労しております。
 きのうの朝日新聞だったでしょうか、大企業の方々に対して景気の回復状況、景況についてのアンケートが発表されておりましたけれども、経済企画庁などが言われておるように、緩やかな回復傾向というのがはっきりしてきておると言われてはおるのですが、しかし、私なども地元に帰って中小企業家の皆さんとおつき合いをし、お話し合いをすると、どうも景気の回復というのがなかなかそんなに身近に感じられない。特に北海道などの場合には、どうしても中央で景気が回復したということがあってから相当たってからおくれてその回復感が出てくるというようなことがあるのですが、それ以上に非常にいろいろな意味で厳しいと言われております。特に、四月から消費税が上がるというようなこと、もうこういうことも意識されておりますし、それからまた、最近議論されております公共事業の抑制というような雰囲気ですね、こうしたこともやはり厳しくなるんじゃないか。
 もう一つは、先ほどの私の方の地元の関係では、建設業、土木、建設関係が多いんですね、中小企業では。殊に下請さんが多いわけですけれども、この公共事業との関連では、こうした建設業の中小の企業が大変深刻な危機感を持っておるわけです。
 それで、政府としてもいろいろ御配慮をいただいているのだろうと思うのですけれども、冒頭に申し上げましたように、どうもこれまで大企業の方に重きが置かれているのではないだろうか。かつて私の父親は、国会に参ります前に、中小企業の出でございまして、戦前は小さな店でしたけれども食料品店を経営したり、あるいは小さな製材会社を経営したり、そちらの方は余りうまくいかなかったようですけれども、しかし商店の経営では、やはりそれぞれが小さくばらばらにやっていたのではだめだということで声をかけて、旭川の専門店会を組織した。それが今大きく発展しておりますけれども、そういうような実績を持った上で国会に来た。
 よく私ども子供のころに聞かされていたのですけれども、秀典、国会に行ってみたけれども、おれみたいな中小企業の出という議員は非常に少ない、自民党にももちろん少ないし、社会党にも少ないぞ、だから中小企業者の苦労というのを議員の中でもわかってもらうというのはなかなか大変なことだし、またその肌合いを知っている議員というのは意外に少ないものだということをよく聞かされておりました。
 今はそういうことはなかろうとは思うのですけれども、しかしこの面で中小企業の位置づけ、これに対しての対策の必要性といいますか、この辺、大臣の御所見をひとつお伺いしたいと思います。

発言情報

speech_id: 114005274X00219970304_145

発言者: 佐々木秀典

speaker_id: 26980

日付: 1997-03-04

院: 衆議院

会議名: 予算委員会第六分科会