稲川照芳の発言 (科学技術特別委員会)
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○説明員(稲川照芳君) お答え申し上げます。
我が国は、核兵器のない世界を目指して具体的な核軍縮措置を一歩一歩実施していくことによりまして核のない世界を実現していきたいというふうに考えております。このような観点からいたしまして、CTBTに引き続き、ジュネーブ軍縮会議におきましてカットオフ条約、いわゆる兵器用の核分裂物質の生産禁止ということを目指した条約交渉でございますけれども、これが早期に開始されることが核軍縮の重要なステップであると考えております。
カットオフ条約は、NPT非締約国及び核兵器国の核能力そのものを凍結することによって、核不拡散、核軍縮のいずれにも資する措置であると考えておりまして、この問題はNPT無期限延長決定が九五年に意思表示されたわけでございますけれども、このときに採択されました「核不拡散と核軍縮の原則と目標」という決定におきましても、この交渉の即時開始と早期妥結がうたわれているところでございます。
しかしながら、ジュネーブの軍縮交渉におきまして、カットオフ条約に関して特別委員会を設けて直ちに交渉に入ろうというのが大多数の意見でございますけれども、依然として非同盟の一部の国はカットオフ条約と並行して核軍縮交渉を行うべきであるということを主張しておりまして、この点がネックでございます。すなわち、非同盟諸国は核軍縮を行うための特別委員会を設けようという動きをしておりまして、これが核保有国の拒絶に遭っているということで、交渉が進んでおりません。
そこで、日本といたしましては、少なくとも核軍縮に関する特別措置調整者というものを設定いたしまして、一刻も早くカットオフ条約の交渉を始めるべきだということで、現在も努力している段階でございます。