加藤康宏の発言 (科学技術特別委員会)
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○政府委員(加藤康宏君) 検討状況につきまして御説明いたします。
お手元の資料にございますが、第四回まで行われまして、第一回会合におきましては、主として論点の整理が行われました。
そこでは、動燃の廃止も視野に置くこと、国の監督のあり方も検討することを議論の前提として確認いたしまして、運転管理のあり方、経営面からの責任と管理体制等、個別論点につきましても意見交換をいたしました。
第二回では、論点の絞り込みを目的としました。
大臣から原子力委員会の場において、核燃料サイクルの確立の重要性はいささかも変わるものではないことが再確認された旨発言、それに基づきまして議論、論点の絞り込みにつきましては、逐次意見交換が行われました。
第三回目におきましては、座長から基本認識に係る試案が出されまして、それにかかわる討議を行いました。
座長より、問題の本質を明らかにするとともに、認識の共有化を図るため、座長試案として「動燃改革の基本認識」、こういう資料が出されまして、一部修正の上了承されました。別紙にございますので、後で簡潔に御説明いたします。その中では、現在の事業を部分的に解消・移管し、残った部分で動燃が再出発する方向で検討していく旨が了承をされました。
本日午前中に第四回がございましたが、座長から基本的考え方が、これは報告書の総論とも言える部分でございますが、示されまして、討議が行われました。そこでは、改革のデザイン等が座長から提示されたわけでございます。
今後の進め方といたしましては、七月七日に第五回目を行いまして、七月下旬の第六回目で報告書をまとめる予定でございます。
次のページに、座長が示されました「動燃改革の基本認識の要点」とございます。
「原子力政策と動燃」というところにおきましては、将来のエネルギー源確保に向けた原子力開発は、エネルギー安全保障とともに、国際貢献につながるものとして国民が支持していると。その開発の主役として、動燃は国民の負託を受けているものと認識していると。
また、「動燃における潜在的困難の存在」とございまして、動燃の業務には、研究、開発、実用化、この三つが直列した要素がありまして、さらに思考様式、作業形態が異なった性格を持っておりますので、そういうものが混在しているということがなかなか難しい問題だと。
それから、「動燃における問題の構造」といたしまして、動燃を取り巻く環境変化により潜在的な困難性が顕在化している。一つは先駆者の消失によりまして、みずからが自律的システムを構築すべきであった。核燃料サイクルにつきましては、ほとんどフランスでしか今はやっていない状況でございますが、そういう先駆者がどんどんなくなったことによりまして自律的システムが必要だと。それから、動燃の事業には競争力ある技術との観点が不十分であった。経済的なものが達成されていないという視点でございます。外界に開かれた研究開発の基本的態度に欠け、産業技術の進歩との接触を怠ってきた。そういうようなものが構造問題としてあるということでございます。
そのような結果、状況変化に的確に対応しなかったことにより動燃は失敗をしたのではないかと。失敗と申しますのは、一つは事故の防止に失敗、あるいは措置がうまくなかった、あるいはコスト高のために技術がなかなか売れなかった、そういうようなことを指しています。
結論的には、問題の本質は経営の不在に起因しております。動燃の問題は、組織全体の行動決定者が特定できず、真の責任が不明となるいわゆる日本病のあらわれの一つ、日本の組織に幅広くあるものがやはり動燃にも出ていると、そういうようなことでございました。
あとは「参考」で、今後の進め方のスケジュールでございます。四回まで来まして、第五回、第六回で終了の予定でございます。その間、メンバーによります個別調査とか、外部コンサルタント調査を反映していく予定であります。
以上でございます。