保坂三蔵の発言 (逓信委員会)
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○保坂三蔵君 そういう中で、テレ朝事件が連続して起こってしまった。連続という意味は、起きた中で知り得なかった無線機を置いてきたということですね。これも意図的にゲリラ側に置いてきて便宜供与してしまったという結果になりまして、これはしかも会社がオーケーしたというんです。これはジャーナリズムのモラルを全く逸脱した行為としか思えないんですね。このことによりまして何らかの危機は起きなかったのか。また、人質の身の代金要求の話などはなかったのか、調査しましたでしょうか。
このテレ朝の突入に関しましては、赤十字国際委員会も非難しているんですね。できましたら、そのテレビ朝日の突入と無線機での情報独占などの一連の事件の概要、ここでお尋ねしょうと思いましたが、先ほど御説明がありましたので、無線機の件だけお話ししてください。
それから、あわせてこのテレビ朝日の事件を内外でどう見ているか、これもお尋ねしておきたいんでございますが、事件解決に万全を期すペルー政府と日本政府はマスコミ各社に取材上の協力も要請した。この間も参議院の決算委員会で橋本総理もしっかりとマスコミ各社に呼びかけているんです、協力を。その後にこのことが起きた事件ではありませんけれども、事実が判明したわけですね、無線機が置かれていたということ。
実は今回、マスコミの大半にテレビ朝日を指弾する声が実に強いんです。ペルー政府や日本政府が非難したのはわかりますけれども、マスコミの中にも非常に指弾する声が強い。しかも多くの国民は、記者の功名心としか思えないルールなしのこの突撃取材、人命軽視の取材の行き過ぎを鋭く批判していまして、これは新聞、テレビの投書にも見られるように大きな既に世論になっている。あの六チャンネルのニュース23ですか、あのようなリベラルな放送でさえもファクスや電話がもうひっきりなしに入ったと言われるぐらいに国民も過敏に反応しているわけですね。
日本のマスコミは、業界としての利益やジャーナリズムの世界の常識を憲法に保障された言論、出版の自由の当然の帰着というような見方をいまだにしているんですね。実は一般社会の常識や国益と大きく乖離した、私に言わせればジャーナリズムの思い上がりとも見えるような、あるいはこれ自体は結局はマスコミの危機とも言えるような状態を感ずるわけですが、今日のこの恒常化した事態を打開せねばと国民は心を痛めていることをあえて表明しておきたいと思います。
そこで、ジャーナリズムのありようを中立公正に判断できる第三者機関の設置が今こそ求められているんではないかと実感を強くするものであります。行政にあってはこの際、マスコミ業界からも放送行政からも独立した第三者機関を設置して、行政にあってはですね、取材、編成、放送の中での営利のみの行為やためにする公正を欠いた取材や放送を是正させたり、マスコミの強大な権力から市民を守ったりする第三者機関の設置を私は積極的にするべきだと思いますが、御見解を承りたいと思います。