保坂三蔵の発言 (逓信委員会)

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○保坂三蔵君 いや、局長違いますよ。決して私も小さな苦情だけの問題じゃなくて、放送全体を、国権だとか行政、あるいはメディアそのものももう既にジャーナリズムという第四の権力と言われている。そういうものから独立して国民の側に立った第三者機関と、こう言っているわけですから、決してその趣旨は異なっていると思いません。
 今いろいろお尋ねしてまいりましたけれども、私は逆にテレビ朝日の側に立ってちょっとひねった質問をしてみたいんですが、これは実はテレビ朝日そのものへの疑問なんです。
 既に二カ月を超す長期継続取材、スタッフの疲労も大変だと聞いておりますが、経費も莫大な負担となっておりまして、膠着状態に現地や東京に焦りに近いものがあったんではないか、こう考えるんです。また、偶発的な突撃取材といいますが、むしろ不透明な状況を取材の上から明白にしたいという職業人としての潜在的な意識を背景に感じない向きでもない。テレビ朝日事件は起こるべくして起きたとジャーナリストとして当然の勇気を称賛する向きの論評もあるわけです、これはジャーナリストの一部から、また学者の中からも。であるならば、テレビ朝日事件は、テレビ朝日という会社として人見記者の取材が当然という根拠に立っている以上、人見記者は社長賞をとるような論功を上げたとも言えるわけですね。
 しかし、その後のテレビ朝日の行動は非常に不透明、矛盾をしている。例えば、せっかく開いたゲリラや人質とのチャンネルである無線機のスイッチをその後切ったんですね。いささか自己矛盾していないか。正しいと思ってやったこと、あるいはまた命がけで取材したVTRや交信記録をなぜ今日まで放送や放映していないのか、これも大きな疑問なんです。
 それから三番目に、報道に公正を期すため開始した、自局の中にあります今度始めた批判番組などをずっと見ていますが、そのほかの自社の番組でもこの件に余り触れてないんです。ジャーナリズムとして正しいことをした自負に立つならば、なぜ沈黙を守り続けるのか、おかしいと思っております。
 それからまた、本人の人見記者も、外部との接触を絶たれた幽閉状態と報道する向きさえもあります。人権上の問題もありまして、テレビ朝日の今日の姿は極めて不透明で、報道の世界全体に悪い影響を及ぼしているというふうに考えます。したがって、この際テレビ朝日はもっともっとオープンにすべきだと思います。
 このテレビ朝日の一連の動きにつきまして、郵政省として見解をお持ちであるならば、この際発言をしていただきたいと思います。

発言情報

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発言者: 保坂三蔵

speaker_id: 14736

日付: 1997-02-21

院: 参議院

会議名: 逓信委員会