阿部正俊の発言 (予算委員会)

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○阿部正俊君 ありがとうございます。そのとおりではないかなと。その辺相当踏み込んでこれからあり方を考えていきませんと基本的に対応できないんじゃないかなという気がします。
 さて、それで一面、今度保険の原点みたいなことを考えてみたいと思うのでございます。
 今、科学技術庁長官はちょっとお留守でございますが、私、山形でございます。山形の最土地方に戸沢村という村がございます。近岡先生のお地元でございます。最上川の船下りのいわば起点でございます。できれば一度おいでいただきたいと思いますけれども、そこの船下りのところに大きな塔が建っているんです。何と書いてあるか。国民健康保険発祥の地と書いてあるんです。誇りに思っています。
 最土地方は非常に貧しいところです、どっちかというと。近岡先生には大変失礼かもしれませんけれども、そんなに豊かなところじゃありません。そういう中でみんなでお金を出し合いながら、いざというときの医療のために始まったのがいわば組合方式の国民健康保険なんです。今の国民健康保険といいますのは、どっちかといいますと何かお役所の責任みたいになっていますけれども、そうではなくて、お互い助け合って、お互い出し合って、お互いが使うというのが保険の原点でございます。
 したがって、そこのところをもう一度思い出してみる必要があるんじゃないか。出す人も受ける人も同じ人。ところが、どうしてか戦後ここしばらく出すのはほかの人、受けるのは私みたいな感覚がどうも国民の中に定着しつつあったんじゃないのかな。これは私らも、あるいは厚生省の役人も責任あるのかもしれませんけれども、どうもその辺をもう一度思い返していただく必要があるんじゃないかな。だれか出す人がいるからこそ受けられるのでございますので、そういう意味で保険の原点というものを私は大事にしたいな。
 そういう意味で、私の地元の戸沢村にある大きな塔ですけれども、国民健康保険発祥の地と。そこに実は石の碑がありまして、相扶共済と書いてございます。相扶けともに済むといいましょうか生活する相扶共済、その精神というのはこれからの日本の社会の大事な精神じゃないかな、私はこんなふうに思います。
 それだけで終わっちゃってはあれですけれども、どうもそれからすると、私は老人医療というのは保険というのになじみにくいんじゃないかと。これはもう質問しませんから言いますけれども、医療費の高さにしたって普通の人の何倍もかかります。これはそうすると別建てにして、むしろ将来的には介護保険なんかと一緒にして別な仕掛けで構成するというのが保険の思想とはちょっと違った形で本来のあり方なのではないかなという気がしますけれども、こういうふうな考え方について、老人医療についての将来のあり方といいましょうか方向性なりについて御意見がございましたら、厚生大臣、お聞かせいただければと思いますけれども、いかがでしょうか。

発言情報

speech_id: 114015261X00819970312_281

発言者: 阿部正俊

speaker_id: 13814

日付: 1997-03-12

院: 参議院

会議名: 予算委員会