小林元の発言 (行財政改革・税制等に関する特別委員会)
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○小林元君 総理、釈迦に説法をするつもりはございませんけれども、ちょうど百年前に内村鑑三氏が「代表的日本人」という本を書かれました。私も昔読んだので忘れましたが、何かそんなことが書いてあったのかなと思って、実は昨日、国会図書館へ行って、昨晩一夜漬けでございますが読ませていただきました。もう二百三十年ぐらい前の米沢藩の藩主上杉鷹山の話が代表的日本人の一人として書かれてございました。この内村鑑三氏の言葉でございますが、「わが望み、わが力を惜しみなく注ぐ、唯一の国土」、我が国民の長所を世界に知らせたい、そういうことでその一人として取り上げられた。
そういうことでございますが、米沢藩は、徳川時代といいますか、豊臣になってから越後から会津、米沢と転封されました。百万石から十五万石に落とされたわけでございます。私は水戸でございますから、徳川親藩といいますか徳川御三家の一つでございますけれども。
それで、その当時、上杉鷹山は養子でございますが、何百万両という借金があった。現在の価値計算はちょっとできませんけれども、貧困にあえいで危機的状況にあった。破綻寸前といいますか破綻状態。そういう中で領地に赴任をする際に、家来が殿様の暖をとるために一生懸命小さい炭火を絶やさないようにと炭を吹いていた。それを見て絶望から立ち上がるという決心をされた。後のことはいろいろと聞いておられると思いますけれども、いずれにしましても、この改革はみずからやらなきゃいかぬ。自分の生活費である千五十両を二百九両に切り詰め、奥女中を五十人から九人にするということをスタートに、いろんないわゆる倹約令を出したわけでございます。
財政再建といいますか健全化といいますか、倹約令は結構でございますけれども、これはどうしてもスタートでございます。しかし、そうはいっても現在の日本、大変な状況だという認識は私も変わっておりません。そういう中でただいま総理もおっしゃいましたが、科学技術費について、科学技術立国、これが二十一世紀の日本のあるべき姿ということで五%増と、こういうことをおっしゃいました。法案にも盛り込まれております。
しかし、やはりここはそういうことの中で、桑を植え、コウゾを植え、あるいはベニバナを植える、そういうような殖産政策ということもやり、いわば景気対策かもしれませんが、そして最後には人心一新を行う、あるいは行政改革をやる、そしてまた藩校を復活させる、今で言えば医科大学をつくる、医学校をつくるというようなことをやったわけでございます。
ですから、各省の枠内でこういうキャップ方式でここを節減しろ、倹約しろということも大事でございますけれども、やっぱり省の枠を超えて、国としてこれはやるべきだと、そういうものを国民に与えてもらえないものだろうか。いかがでしょうか。