酒井昭の発言 (逓信委員会)

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○参考人(酒井昭君) この問題発生後の民放連の動きと、それから具体的な対応について御説明申し上げます。
 民放連では、事件発生後の翌十七日の水曜日の午後に、この問題への具体的な対応策をまとめるための組織を新しく設置するということを決めましてその検討に入ると同時に、番組を見た視聴者がけいれんなどの発作を起こしたという事態を重く見まして、これは民放全体の問題として、既にございます放送基準審議会を中心に可及的速やかに対応するという内容の報道発表をしてございます。
 翌十八日には、私どもの理事会で、先ほど一木参考人からもお話ございましたけれども、理事会での議題に上げて審議いたしまして、放送倫理と放送基準の運用を所管する放送基準審議会の業務としてこれを調査研究する、必要に応じ適切な対応策を講じる、また、このためのプロジェクトチームを立ち上げるということを決定してございます。
 翌日の十九日金曜日には、早速、放送基準審議会の内部機構でございます番組考査専門部会というものがございますが、ここで民放連としての具体的な対応策とスケジュールなどを検討し、特に欧米における映像表現に関する自主規制状況の把握と、放送や映像の児童、青少年に与える影響に関するヒアリング調査などを行うということを決めまして、特にここでは放送倫理、放送基準上の対応を検討するという基本計画を策定してございます。
 なお、同じ十九日、これは河野参考人からもお話ございましたけれども、私どもの氏家民放連会長とNHKの海老沢会長が協議いたしまして、この問題を放送界全体の問題と認識し、NHKと民放が共同でガイドラインの設定などに向けて邁進するということで合意いたしまして、内部で協議の結果、名称はちょっと長いんですけれども、アニメーション番組に関するNHK・民放連の検討会というものを設置してございます。
 そこで、民放連としてはさらに二つの事項を正式に決定いたしまして、きのうの二十四日夕刻に報道発表してございます。
 一つは、「アニメーション番組に関する民放連の放送基準審議会「申し合わせ」」でございます。
 これは、アニメ番組を見ていた視聴者、特に子供たちがけいれんなどの発作症状を起こした事態を非常に重く受けとめまして、放送倫理の観点から、「アニメーション等における視覚的な表現手法として、閃光や、急速に点滅したり変化したりする光の画像、また、極端に短い画像などを多用した番組の放送にあたっては、慎重に取り扱う」ということで厳重な注意を喚起したものであります。この「申し合わせ」の文面は、民放連の加盟全社に配付して注意を促すとともに、アニメ番組の制作にかかわるプロダクションなどの団体、会社にも送付して協力を要請した次第でございます。
 もう一つ、民放連の常設機関であります放送基準審議会の下に新たに対応検討組織というものを二つ設置いたしまして、ここで民放連としてのガイドラインの策定など具体的検討に着手いたしております。
 この検討組織の一つは、アニメーション番組の映像表現に関する特別部会、略称はアニメ映像特別部会というふうに申しておりますけれども、これは、冒頭申し上げましたように、考査専門部会という民放キー局で番組やCMの審査、考査を担当している責任者を中心に、それに映像技術、さらにはアニメ番組のプロデューサーなどを加えた委員構成を考えております。この組織が民放連としての研究・検討作業の中核的な位置づけとなります。
 そして、このアニメ映像特別部会の研究、検討に適切的確なアドバイスあるいはサジェスチョンしていただくための有識者や専門分野の学者などのグループとして、アニメーション番組の映像表現に関する顧問会議、略称アニメ映像顧問会議というものを設置いたします。これは、精神科医や児童心理学、映像技術の専門家など四、五人にお願いいたしまして、民放連としてのガイドラインなどをまとめるに当たってのさまざまな専門分野からの助言や提言をいただこうというふうに考えた組織でございます。
 こうした一連の民放連としての研究、検討に際しては、テレビ東京さんの社内調査チームと密接な連携を図ることはもちろん、郵政省さんが設置いたしました放送と視聴覚機能に関する検討会、あるいはまた厚生省の光感受性発作に関する臨床研究班の検討を十分踏まえまして、できるだけ情報交換をさせていただきながら進めていきたいというふうに考えております。特に我々としては、厚生省さんの臨床研究につきましては非常に強い関心を持っておりまして、検討状況を適宜公開していただくようお願いしたいと思います。
 なお、このような検討組織体制で、アニメ映像特別部会はあした二十六日に第一回会合を開催して検討作業に入るとともに、アニメ映像顧問会議は年明け早々に開催いたしまして、来年の三月の中旬を目途に民放連としてのガイドラインの具体策をまとめたい、こういうふうなスケジュールで今進めております。
 以上でございます。

発言情報

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発言者: 酒井昭

speaker_id: 7960

日付: 1997-12-25

院: 参議院

会議名: 逓信委員会