本間忠世の発言 (大蔵委員会)

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○本間参考人 二つ御質問をいただいたと思いますが、一つはマネーサプライの動きと、それから、その要因に昨秋以来の投資信託の解約というものが相当影響として大きいのではないか、こういう御質問をちょうだいしました。
 確かに、昨年の十一月、三洋証券、特に山一証券の経営破綻の後、ある種の不安心理が市場関係者あるいは投資家に走りまして、その結果、投資信託の解約というものがかなりの動きになったという時期があったことは事実だと思います。そういうことが何がしかマネーサプライにも影響しているというところは、これはこれであると思いますが、その後の状況を見ますと、そういった動きは一応一段落をして、現在は落ちついた推移になりつつあるというふうに判断をしております。
 それから、もう一つ御質問いただきました、日本銀行の金融市場におきます現在の行動と、それがマネーマーケットにおける金利にどういう影響を及ぼしているかということでございます。
 金融調節でございますが、御承知のとおり、銀行券あるいは財政資金、その日その日のお金の需要が日々増減いたしますので、これを反映して、私どもは、この資金の過不足を市場でならしながら、そのときの金利の水準を中央銀行の目的として望ましい方向に誘導していく。現在は、発表させていただいておりますとおり、短期の金利を公定歩合よりやや下回る水準に安定的に持っていくということを目的として運営をしているものでございます。
 それで、御承知のとおり、昨年の十一月に証券・金融の破綻が残念ながら相次ぎまして、その後、短期の金融市場で資金の出し手が資金の供給を急速に慎重にする、ある種の緊張感がマーケットに走りまして、資金の取り手がそれを見て資金の取りを急いだということのために、マーケットにおける流動性が一時非常に低下をいたしました。要するに金が非常にしぼみました。そういうことがございまして、これに対して金利の方も、短い金利からやや長い期間の金利にわたりまして、市場の金利が全般に上昇したわけでございます。
 こうした事態に対しまして、私どもは、まず先生今おっしゃいましたように、市場に思い切って資金を供給するということを、十一月の特に後半以降、そういうオペレーションをやってきております。その結果、足元の、短いところのオーバーナイト、翌日に返す金利でございますが、そこの金利は安定をしつつあるというふうに思っております。
 ただ、市場の信用リスクというか、これは大丈夫かというふうな意味での相手に対するリスクに対する警戒感が引き続き非常に根強いものですから、やや長めの金利、特にこれから三月の期末に至りますが、この期末を越える、ここを越えるところのCDとかユーロ円などのターム物の金利が、ごく最近に至りますまで高どまりを続けてまいりました。高い状態が続いておりました。ちなみに、三カ月物の金利は一時一・二%ぐらいのところまで上昇いたしました。
 仮に、こうした市場金利の高どまりが続くようでありますと、これが金融機関の貸し出しの金利にも反映して貸出金利も高くなる、企業収益とか株価にも悪影響を及ぼしかねないということを考えまして、私どもは、ターム物の金利の低下によい影響を与えるということを期待いたしまして、日々の調節の中で、極力年度末を越えるところの長目の資金の供給を厚目にやるということで調節を今いたしております。
 ちなみに、きのう現在の年度末、この三月末を越えますところの資金の供給は二十・一兆円に達しております。先生おっしゃるとおりでございます。去年のこの時点はこれが三・二兆円でございましたので、それに比べますと極めて大規模なオペレーションということになります。
 こうした金融調節の結果、先ほど申しましたように、これまで高どまりを続けてきました長目の金利も、今月に入りましてはっきりと低下に向かっております。きのうは〇・八%台にまでこれが下がってきております。ただ、その水準は、昨年の秋、そのころは〇・五%台でございましたので、そのころに比べればまだ高目でございます。
 私どもでは、引き続き断固とした金融調節を続けることによりまして、市場金利の安定に努めていくことが現下の金融経済情勢のもとで極めて大切なことであるというふうに認識をいたしておるわけでございます。
    〔委員長退席、井奥委員長代理着席〕

発言情報

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発言者: 本間忠世

speaker_id: 4040

日付: 1998-03-11

院: 衆議院

会議名: 大蔵委員会