海老沢勝二の発言 (逓信委員会)
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○海老沢参考人 今先生から、衛星放送について、スクランブルをかけて有料化を検討している云々というお話がありました。
これにつきましては、政府の規制緩和小委員会から、WOWOWのように、民間のように、NHKの衛星放送にもスクランブルをかけて有料とすることを検討してほしいというような要望をいただきました。それについて私どもも、そういう指摘でありますので、その可能性についていろいろな面で今検討をしている段階であります。
ただ、私この前も記者会見でも申したわけでありますけれども、御承知のように、今私どもの衛星放送は千二百万世帯まで普及いたしました。そのうち八百七十万世帯から契約をいただいて、料金をいただいているわけであります。そういう中でこのスクランブルをかける場合には、いわゆる料金の課金システムといいますか、料金のためのデコーダーが必要であります。これを千二百万世帯にやりますと、やはり五千億から六千億の資金がかかる。これは国民の納得を得られないだろうし、我々もそれを負担できない。そういうことで、今の衛星放送にこれからかけるということは到底無理だというふうに判断しております。
それならば、次のBS4、二〇〇〇年から放送を始めるBS4後発機からどうなんだといいますと、片方は受信料、片方は有料放送というので非常に混乱を来しますし、また、先ほど先生からの意見として、やはり私ども公共放送というのは、国民からひとしく負担金という形でいただいてその中から運営する、そういう基本的な受信料制度でやっておるわけであります。そういう面で、そういう二つの料金制度が混在していくことは、やはりNHKそのものの存在意義にもいろいろかかわる重要な問題であります。
私は、今のノンスクランブル、今の受信制度とそれは相入れないものだろうと思っておりますので、この点、もう少し先生方の御意見なりあるいは国民の意見等もさらに聞きながら、慎重に対応していきたいというふうに思っております。