橋本龍太郎の発言 (本会議)
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○内閣総理大臣(橋本龍太郎君) 安倍議員にお答えを申し上げます。
まず、ASEMでの具体的成果というお尋ねがございました。
最大の論点でありましたアジア経済問題につきまして、首脳は、アジアの金融経済情勢を世界経済全体に影響する問題としてとらえ、アジア、欧州が一致協力してこの問題に対処するという見解の一致を見ることができました。
具体的には、世銀、アジア開発銀行の日本特別基金を通じるアジア諸国の金融セクター改革支援を柱とする我が国の協力強化、ASEM信託基金の設立に賛意が示されましたほか、アジア地域にハイレベルのビジネスミッションを派遣することで意見の一致を見ることができました。また、首脳間で忌憚ない政治対話を行えたこともあり、相互理解の増進が果たせたことも成果であると思います。
次に、ASEMにおける我が国のアジアの支援策の説明と各国の反応についてお尋ねがございました。
私は、各国首脳に対し、ともに発展してきたアジア諸国に、隣人として親身になって対処するという考え方に基づいて、これまでにIMFを通じた支援を行うとともに、二月二十日に閣議決定をいたしました緊急対策を含め総額三百七十億ドルを超える世界で最大の資金協力を含む広範な協力を行ってきている旨、説明をいたしました。各国首脳からは、このような我が国の貢献に対し、改めて大きな評価が与えられたものと考えております。
次に、我が国の経済対策についてお尋ねがございました。
私は、今般、ASEMに出席をし、我が国の景気回復に対する各国の期待の強さを改めて感じてまいりました。そこで、先般、与党三党が策定されました総合経済対策の基本方針を政府としても早期に具体化し、必要に応じて大胆な措置をとっていく考えであります。今後の一連の国際会議では、こうした我が国の取り組みを説明していきたいと考えております。
次に、日本経済に関する御発言についてお尋ねがありました。
その御発言が仮に日本経済にしっかりしてもらわなければ困るということであるならば、私としても、経済の停滞から一日も早く抜け出して、力強い日本経済を再建する必要性を十分理解しております。我が国は、ネットの対外資産を約八千億ドル、外貨準備も二千二百億ドル以上保有しておりまして、このような国が崩壊寸前とは言えないものと考えております。
次に、インドネシア情勢についてお尋ねがございました。
現在、極めて厳しい情勢と認識しておりますけれども、インドネシアとIMFとの間で話し合いが行われておりまして、最終段階にあると承知をいたしております。この話し合いが早急に妥結し、新しい合意が実施されることによってインドネシアの経済情勢が回復することを願っておりますし、我が国としても、できる限りの支援を行ってまいりたいと考えております。
最後に、日韓首脳会談についての御質問がございました。
今回、金大中大統領と初めてひざを突き合わせた会談を行い、日韓関係全般、韓国経済、漁業、対北朝鮮政策などについての意見交換を行いました。また、金大中大統領の国賓としての訪日を招請し、大統領の快諾を得ました。
今回の首脳会談、そしてASEMの全体会合の中で、二十一世紀に向けた新たなパートナーシップ構築の重要性について共通の認識が得られたと考えております。
残余の質問につきましては、関係大臣から御答弁を申し上げます。(拍手)
〔国務大臣小渕恵三君登壇〕