伊藤公介の発言 (予算委員会)
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○伊藤(公)委員 これ以上質問をしようと思いませんが、私は、六〇年代の後半に約一年間アメリカに住んでおりました。ちょうどそのとき、ロバート・ケネディの大統領選挙のさなかでございました。若者たちに、世界に貢献しようと大統領候補は呼びかけ、そしてちょうどソ連との宇宙競争をしているさなかでございました。たしか先週の新聞の夕刊でありますが、アメリカのさる旅行会社が日本人に対して、いよいよ宇宙旅行の募集をするというニュースがございました。
私は、アメリカが今経済の好景気だとかいろいろな報道もありますけれども、常に国民は将来の夢、あるいはどういう社会を目指すか、そしてまた政府は将来に国民に対してどのようなサービスを提供するか、またそれに対してコストをどう負担していただけるかということを、その国のリーダーつまり大統領が国民に直接そうしたことを呼びかける。それに対して、国民も熱い思いを持って国の政治にも参加するし、また自分たちもそれなりの生活設計をしていく。そういう何といいますか、政治と国民との間に熱いやりとりがあるように思うわけであります。
ぜひ我が国の総理も、これはシステムが違うといえばそれまでですけれども、やはり国のトップリーダーとして国民に直接呼びかける。今、財政構造改革とそして当面の景気対策をどうするかという議論が延々とこの委員会の中でも行われてきました。しかし、総理の考えていることも、私たちは私たちなりに理解をしていますが、一般の国民の皆さんに、これだけメディア時代ですから、テレビを通じて直接生の声で、今国民にはどのような負担を求めるか、しかし将来には国民に対してはどのような生活を目指し、またサービスを提供するかということを、私は赤裸々に総理が国民に呼びかけるという機会も必要ではないかというふうに考えております。
そうしたこともぜひ、これは総理もそうでありますし、官房長官などにもそうした御配慮をいただきたいというふうに思いますが、もし総理、一言何かあれば……(橋本内閣総理大臣「いや、あわせてお答えします」と呼ぶ)
それでは、ちょっと具体的な質問をさせていただきます。
先週、今月の二十二日に日ロの外務次官級協議が行われました。日ロ外交は、橋本内閣の外交の非常に大きな成果の一つだと私は思います。そこで、ロシア側が改めて提案をされました共同経済活動に対して、その内容についてかいつまんで恐縮ですが御説明をいただき、また、昨年十一月のクラスノヤルスクでの首脳合意という大変大きな前進の後でもありますが、今後どのように日ロの外交交渉を進めていかれるかなどについても、総理のまず御見解を伺いたいと思います。