鈴木正孝の発言 (外交・防衛委員会)
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○鈴木正孝君 自民党の鈴木正孝でございます。きょうは各参考人から大変示唆に富んだ御意見をいただき、また先般来各委員の先生から非常にいい点をついたお話も出ておりますけれども、いささか後になりましたものですから重複するところが若干あるかもしれませんが、幾つか御質問をしたいというふうに思います。
今回のインド、パキスタンの核実験ということ、考えてみますと、従来の核保有五大国との性格の違いといいましょうか、そういうところがやはりかなり強くあるように一つは思うんです。従来の抑止力としての核、それから今回はどうもカシミール問題を含めて何回か戦火を具体的に交えている、そういう地域にかなり密着した具体的な武器としての核、そういうような位置づけであるということ。したがいまして、先制的な攻撃あるいは現実に使われるのではないかという危険、誘惑、そういうようなものが混在しているというようなところにかなり特色があるというふうに実は思うわけです。
また、今お話もありましたけれども、言ってみますと核疑惑国といいましょうか、アメリカの議会報告やなんかでも調査局あたりの報告を見ましても、かなりの国が現実に恐らく保有しているのではないか、あるいは明確な計画を持っているのではないかというような問題もあって、どちらにしてもこれ以上の核拡散ということは何としてでも防止をしなけりゃいかぬということが最大の現実的な眼目だろうというふうに思います。
そういう意味で、NPT体制あるいはCTBT体制を維持して、あるいは国際的な世論を盛り上げてそこに追い込んでいく、押し込んでいくということがソフト面で非常に大事なことだということが、各委員の先生方の御意見あるいは参考人の皆様方の御意見のような、そういう思いもするわけでございます。
そんな中で、森本参考人にちょっとハード面で、先ほどBMD、TMDのお話も出ましたし、委員の先生によっては若干の異論もあるかと思いますが、実は先月二十八日のこの委員会で私も、本当に偶然に一致したといえばそれまでの話かもしれませんが、二十八日にパキスタンの第一回目の核実験があったその直前に、ここでBMDがやはり必要ではないか、TMDが必要ではないかという質問をいたしました。
私自身、いろんな意味で日本の多角的な選択肢というものを持っていかなければ、やはり流動化しているアジアの安全保障体制・環境の構築の中で、日本が積極的に果たしていく役割の中の大変大事なハード面での一つの選択肢ではないか、専守防衛ということも考えながら。ということであれば、余りちゅうちょしないでぼちぼち選択肢としてそういうものに取り組んでいくということが大事なことではないかというふうに思ったわけでございます。
そんな中で考えてみますと、核兵器そのものもさることながら、運搬手段としてのミサイル、弾道ミサイルそのものを日本が開発するということはあり得ない話ということにはなりますけれども、そういうものについての各国の国際的な抑止のための取り組みといいましょうか、阻止するための取り組みというものが大事なんだろうというふうに思います。
代表的なものがMTCR、いわゆるミサイルの関連品目の輸出規制というようなもの、そういうものもあります。あるいはBC兵器と言われているものについても同じようなものがあり、あるいは原子力関連品目についても同じようなものがある。あるいは通常兵器でもあるわけでございますが、その中でやっぱり中国がすべてのところに加入をしていないという現実が片方であるわけです。
そんなようなことを考えてみますと、どなたでも結構ですけれども、明石先生でも堂ノ脇先生でもどちらでも構いませんけれども、そういう運搬手段をやはり何とかしないと、片方ではぐあいが悪いんではないかという思いが一つございます。
その質問と、それからもう一つ、これは国民の多くの方が考えられていることの中に、率直な疑問といたしまして、日本が日米安保体制の中で核の傘に入りながら核保有国の核廃絶を訴えることの自己矛盾といいましょうか矛盾性といいましょうか、そういう意識を国民の方々が結構持っているんではないか、庶民感覚風に言って。そういうものに対してどんなような思いをしているのか。
それから、先ほどちょっとお話しございましたけれども、経済制裁を日本は印パ両国に対して直ちにとったというところがあるわけですが、これは国によっては経済制裁は余り意味がないんではないかということを先ほどパキスタンに絡んで広瀬先生からお話しございましたけれども、そういうことにつきまして参考人の皆様方はどのようにお考えになっているか、聞かせていただければありがたいと思います。