小島慶三の発言 (経済・産業委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○小島慶三君 ありがとうございました。
それで、そういうふうな中小企業の構造の変化というか、そういうことが最近起きてきて非常に注目を要すると思うんですが、特に最近の動きとしては、不況の第三局面という言葉が私適当かと思うんですけれども、金融デフレというものが非常に目立った動きになってきております。これは、私、前回の委員会でも申し上げましたので詳しくは申しませんけれども、やはりこの点はよくよく考えて対処していかないと大変大きな傷を後に残すということになるのではないかと思っております。
それで、七日でございましたか、衆議院の方で委員会に大銀行のトップのお歴々九人をお呼びいただきまして、そこでいろいろ最近の金融の問題、不祥事とかそういうことも含めまして、金融の貸し渋りといったような点が大分問題になっていたようでございます。
例えば、それに対しまして富士銀行の方は、増加資金手当の一切のものを中小企業につぎ込む、こういうことをおっしゃっておられた。あるいは東京三菱のトップの方は、最近の時点でも前年比七千三百億増、その中の四千八百億を中小企業につき込んだ、非常にウエートをかけてきておるということを言っておられる。それから、住友の方はたしか、余裕のできた資金一兆円をこれから中小企業につぎ込むというふうなことで、大変頼もしい回答が返ってきたというふうに新聞で私拝見をいたしました。
しかし、考えてみますと、果たしてそれだけの決意、それだけの方向というものが銀行全体に、支店の末端に至るまで周知徹底しているのかどうか、そういうふうに銀行の考え方というものが上から下までもう徹底して行われるという状態になっているのかどうか、その辺ちょっとまだ不安な気がいたします。
銀行からすれば、利益率ということを当然考えなければならない。利益率という点を考えると、大企業に対する貸し金の利益率と中小企業に対する貸し金の利益率では、むしろ中小企業の方が利益率としては高い。だから、そういう方向に全体の金融のマネジメントを持っていくという可能性はあるといたしましても、目先の問題として当面課せられた銀行の資本充実健全化のそういったテーマというのは、これは余りにも大きい。したがって、果たして中小企業に重点的にこれから金が出ていきます、貸し渋りはなくなります、そういうことをまともに受け取っていいのかどうか、非常に私疑問に思っているわけでございます。
私の先輩である今度日銀総裁になられた速水さんあたりも、貸し渋りというものの解消にはかなり時間がかかるということを言っておられるんですが、この辺はどういうふうにごらんになっておられますでしょうか、お聞かせいただきたい。