大野松茂の発言 (環境委員会)
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○大野(松)委員 それぞれ所管のお立場で万全を期していただきたいと思うわけでございます。特に、今回の事件そのものが今まで想定されなかった施設から発生いたしましただけに、周辺住民はもとよりでございますが、こうした施設を持っている周辺の住民の不安も非常に大きいと思いますので、環境庁、厚生省、特に連携をとり合いながら万全を期していただきたいと強くお願いする次第でございます。
次に、PRTRについて、その制度化を急ぐべきという立場の中で何点か質問をさせていただきます。
PRTRは、環境汚染のおそれのある有害な化学物質の環境中への排出量と、廃棄物としての移動量に関するデータの目録という意味だそうでございまして、環境汚染物質排出・移動登録、このようにも言われているところでございますが、今後の環境保全施策を推進する上で重要な手段である、私はこう認識をいたしております。
申し上げるまでもなく、私たちの周囲にはたくさんの化学物質が存在いたしておりまして、日常生活に欠くことのできないものになっております。しかし、この有用なはずの化学物質が環境汚染を引き起こしまして、身近な動植物の生態系を破壊したり、さらには人間に対しましても重大な影響のおそれのあることは、三十五年ほど前に「沈黙の春」という書物で警告をされました。そのころ我が国では、メチル水銀によるところの環境汚染が原因の水俣病などの深刻な公害事件が発生をいたしました。ただいまのダイオキシン問題にもかかわることでございますが、さきには「奪われし未来」の書物におきましても、環境ホルモンという新しい問題も深刻な事態として提起されたところでもございます。
今化学物質に対する不安が大変募っております。不安を解消するための取り組みとしてこのPRTRの制度があると承知をいたしておりますが、これは行政が、幅広い排出源について、有害な化学物質の環境への排出量を把握して、それを広く国民に情報として公開するものでございます。これまでよくわからなかった有害な化学物質の環境への排出の状況を明らかにする手法としてPRTRの制度が必要とされるわけでございますが、ただ、このPRTRによって排出量だけが示されるといたしますと、国民はそれが安全なものなのか、あるいは危険なものなのかわからないだけに不安になるという面も実は多分に危惧されるわけであります。
そこで、まずお聞きいたしたいことは、PRTRの制度化によって、排出量情報だけではなく、それが安全なのか危険なのかわかるように化学物質の有害性の程度などについて情報の公開をすべきと思いますが、この点についてのお考えをお示しいただきたいと思います。