土肥隆一の発言 (厚生委員会)
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○土肥委員 衆議院ではこのようにして、短い時間でございますけれどもやはり用語変更についても議論しようということになったのは、私は当たり前だというふうに思うのであります。
しかし、精神薄弱者のこれまで置かれてきた長い歴史、日本の福祉行政の中に、福祉のみならず国の行政の中に置かれてきたこの精神薄弱あるいは薄弱者、薄弱児という言葉の長い間の歴史を振り返らないで、用語だけ変えればいいということにはならないというふうに私は思っておりまして、その点について、きょうは厚生省並びに大臣にお尋ねしたいと思っております。
今回、用語が改正される。実は、歴史を調べますと、この精神薄弱という言葉は、日本では一九二〇年代までさかのぼるわけでございます。そして、一九三〇年代にドイツ語や英語の直訳として精神薄弱という言葉が用いられるようになります。そして、一九四一年、昭和十六年に国民学校令施行細則において初めて精神薄弱という言葉が表に登場してまいりまして、実は、それ以来五十七年間にわたってこの用語は使われてきたわけでございます。
したがいまして、今回用語を変えようというふうにいいましても、用語だけ変えて事が済むわけじゃございませんで、やはり、この用語を使ってきた行政あるいは国、そしてまた私ども立法府にある者も、これについて十分な関心を持ち、変えるに当たっては、今まで精神薄弱という言葉を使ってきたことの大きな反省がなければいけない、このように思っております。
今回の用語の改正は、実は、精神薄弱というのはいわば日本に定着した言葉なんですね、五十七年間使ってきたわけですから定着してしまっている。行政も、あるいは福祉関係者も、あるいは我々国会議員も、精神薄弱者というようなことを、今でこそ知的障害というふうに変わってきておりますけれども、ずっと使ってきたわけであります。そして、各施設には、精神薄弱者施設何々園、こう書いて、堂々とリーフレットにも刷り込んでやってきたという経過があるわけであります。
まず、厚生省にお尋ねいたしますが、今回の法改正に当たって、厚生省、政府当局のお考え、御感想をお聞きしたいと思います。