西川太一郎の発言 (商工委員会)

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○西川(太)委員 いや、これは私個人の問題ではなくて、やはり長官、国会というのはいろいろな出身者がいるわけでございますから。ここは、評論活動ですから、それから不特定多数の読者を想定して自由にお書きになったのですから、私はそれはそれでいいと思うけれども、そういうことは、やはり大臣になることを想定されていたわけではないでしょうから、まあ、これから書かれる場合にはお気をつけになって。みんな自分の歩いてきたコースには誇りを持っているわけでございますから。どうぞひとつ、地方議員出身者も、いわゆるタレントから政治家に転じた方でも、みんな立派にやっておられるわけでありますから、その辺は、まずそういうことをお気をつけくださいということを申し上げたいと思います。
 さてそこで、それはそれとして、長官の経済に対するスタンスはもう一貫しているし、もちろん非常に核心をついておられると私は思うのです。
 それで、まず伺いたいのは、後で長官のローコスト革命とか規制緩和の問題についても、これは通告していませんけれども、お得意の分野ですからお尋ねいたしますが、初めに、通告をさせていただきましたが、これはただいまの太田先生や、また自由民主党の木村先生から既にお尋ねのあったことの繰り返しで恐縮でございますけれども、九八年度のいわゆる政府経済見通しを下方修正された。プラス一・九からマイナス一・八に修正された。これは単純に足して三・七ポイントの下方修正と言って経済学的に正しいのかどうか私はわかりませんが、こうしたものの要因は、先ほど木村先生のお尋ねに対して、いろいろ住宅投資とか設備投資とか、こういう例を挙げられて御説明いただきました。
 それはそれでいいのですけれども、経済白書なんかを一生懸命読みますと、それから経済審議会の報告、経企庁がまとめたものを読みますと、いわゆる財政構造改革法を守っていくのだという姿勢がはっきりしているし、それから、今の経済状態はデフレスパイラルとは考えられないのだということを平気でおっしゃっているのです。しかし、長官はほかの著書の中で、デフレである、デフレスパイラルとはおっしゃっていないけれどもデフレであるということはおっしゃって、いわゆる需給ギャップがあるということもお認めになっているわけでございます。
 そこで、まず伺いたいのは、なぜ見通しが外れるのか。というのは、長官が経企庁にお入りになる前、前長官は、桜の花の咲くころ景気はよくなる、こう言ったのですね。それはどこの桜なのだ、沖縄の桜なのか青森の桜なのかという話。つまり、だんだん桜の季節が暑くなってきて、もう秋風が吹いているのに一向に当たらないのですね。そのことを我々がいろいろな委員会で質疑をしますと、経企庁は、もう非常に強いトーンで、我々の見通しは間違っていないということを言ってきたのですよ。それはお役所ですから、当然そうかもしれない。
 しかし、経済企画庁が果たすべき役割というのは、国民の経済活動に従事している方、または一般の国民生活に関係しているすべての方に、経済の先行きをガイドラインとして、またはあるべき姿というものを示していくわけでございますけれども、あるべき姿ばかり示しても、実際に景気や経済活動がそれに伴わない場合には、これはある種のミスリードをすることもあるのじゃないかと思うのです。
 そういう中で、長官が勇気ある発言をされて、あれはもう庶民は一番そのとおりだと思っているのですね、喝采しているのです。日本列島総不況という発言をされました。そういう時代時代のいろいろなものを、「団塊の世代」、その前の「油断!」とか、いろいろなことをやってこられて、今はうつむきかげんの時代だそうでございますけれども。
 そんなことで、私がお尋ねしたいのは、なぜ見通しが外れたのか。これは前の長官のことだからとはもちろんおっしゃらないと思いますけれども、何が言いたいかというと、大事なときに見通しが外れるようなシステムで経済の予測をする、こういうことでいいのだろうか。堺屋長官、それをどう改善していこうとお考えなのか、その辺をゆっくり聞かせていただきたいと思います。

発言情報

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発言者: 西川太一郎

speaker_id: 14838

日付: 1998-10-13

院: 衆議院

会議名: 商工委員会