西川太一郎の発言 (商工委員会)

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○西川(太)委員 長官は税の食い逃げは許さないということも書いておられるから、そういう哲学からしても当然今のような答弁になると思います。
 しかし、短期決戦でというのは、長官が今御就任になったこの時点を起点としておっしゃることであって、実は我々国会でもう何年も経済の活性化、再生については議論しているわけでございまして、これはもう短期決戦どころか、もう長期と言っていいぐらい議論になっているわけですね。だから、そういう意味では私は、インパクトからいって法律をやめる。それでまた必要なら、絶対必要になってまいりますから、自然増収があったりいろいろすれば、またそういうときにやればいいし、そんなふうに思っております。
 次に伺いたいと思いますのは、今回長官が経済見通しの下方修正をなさったわけでございますが、今までの見方が甘かった。昨年の経済白書にも非常に甘いことが書いてあって、これはちょっと本当に甘いなと思っていたら、去年の七月ですね、景気は自律回復過程への移行を終了しつつある、こう書いてあるのですね、経済白書に。これはちょっと、それこそ桜の花の話と連動すると、全く甘い話だ、こういうふうに思っているわけでございます。
 そこで、それはいいとして、まず長官にデフレについての御認識を伺いたいのでございますが、経済白書は、デフレではないと書いていません。正確に言いますと、デフレスパイラルに入っていない、こう言うのですが、長官の御認識はどうでございましょうか。
 と申しますのは、白書についておりますいろいろなデータを読みますと、例えば、まず、国内の卸売物価指数とか、それから総合卸売物価指数というのは、九〇年度からマイナスの年が多いのですよね。プラスに転じた年であっても、最高で九七年度の一・二とか、それから国内卸売物価指数では一・〇なんですね。それから消費者物価指数でも、これはほとんど微増でございまして、伸びていない。ところが、地価は、市街地の地価は、これはもう御案内のとおり連続下落でございますね。それから輸入がどうかといいますと、輸入がふえております。それから国内総生産の伸びは、言うまでもなく、対前年度極めて微増でございまして、特に九二年、九三年、九四年、そして九七年、みんな零コンマ幾つ、特に九七年はマイナス。
 こうなると、デフレスパイラルではないというふうに言われておりますけれども、まず一番に、物価の下落が企業の売上高を低下させている。経験則からいって、今私たちはそうじゃないかと思っているのですね。それから二番目は、その際、賃金コストなど生産要素価格は下方硬直性を持ち、企業の収益を引き下げる。だからことしの春闘は、例年にない、戦後一番低い伸びだったのですね、二・三でしたかね。また、物価下落により実質金利が高どまりし、金融緩和効果の発現を妨げる。そして四番目には、企業の減収減益が企業行動を慎重化させ、最終需要の低下が国内需給をさらに悪化させる。私は、これは全部今の実体経済に当てはまっているんじゃないかと思うのです。
 したがって、今はデフレスパイラルに入っているんじゃないか、真正デフレではないかという議論にくみしたいのでございますが、しかし、しょせん私は素人ですから、その辺のことはよくわかりませんけれども、どうぞそこらのところを長官はどう御認識か、伺いたいのでございますが。

発言情報

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発言者: 西川太一郎

speaker_id: 14838

日付: 1998-10-13

院: 衆議院

会議名: 商工委員会