小渕恵三の発言 (本会議)

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○内閣総理大臣(小渕恵三君) 東順治議員にお答えを申し上げますが、その前にお許しをいただきまして、先ほど前原議員にお答えを申し上げた中で、偵察衛星につきましての予算計上につきまして、御答弁で、計上しておりませんと申し上げましたが、誤りでございまして、これは所要の経費を計上いたしております。おわびし、訂正をさせていただきたいと存じます。
 次に、八月半ばに北朝鮮の動向をキャッチいたしまして以来、二十九日以前に何らかの対応をとらなかったのではないかとの御指摘がございました。
 政府は、北朝鮮によるミサイル発射準備の動きにつきまして、種々の情報をもとにその動向を注視してまいりましたが、北朝鮮側が実際に発射するかどうかは極めて不明な点がありました。
 このような状況のもとで、八月下旬に北京で実施されました日朝間の課長級非公式接触の場で、我が方より北朝鮮側に対し、既に本件が報道されておることも踏まえまして、ミサイル発射準備に関する我が国の懸念を伝達し、かかる動きを中止するよう要求いたしましたが、北朝鮮側よりは意味のある回答はなかったと報告を受けております。
 我が方が中止要請を行った時点でのミサイル発射の可能性、脅威の認識についてのお尋ねもございました。
 政府は、従来と同様、今回におきましても、得られた情報をもとに、御指摘のようなミサイル発射の可能性を含め総合的に評価、分析を行ったのでございまするけれども、北朝鮮の意図につきましては常に理解が困難な面がございまして、その点がまことに不明なままに発射に至ったということでございます。
 北朝鮮が再度ミサイル発射を行うのではないかとのお尋ねもございました。
 報道につきましては承知をいたしておりますけれども、三十一日に発射されたことを踏まえまして、現在、種々の情報を慎重に分析、検討中でございます。
 いずれにいたしましても、我が方としては、北朝鮮が我が方の抗議にもかかわらず、依然として納得できる説明を行っていないことを極めて遺憾に思っており、発射を再び行うことのないように強く求めてまいりたいと思っております。
 領空の範囲及び北朝鮮ミサイルの我が国領空の侵犯についてのお尋ねもございました。
 領空につきましては、国際法上、国家の主権が及ばない宇宙空間との関係で、その境界は明確になっておりません。今回のミサイル発射につきましては、飛行軌跡の詳細が確認できていないため、直ちに我が国領空の侵犯に当たるか否かにつき断定することは困難であります。
 食糧支援等についてのお尋ねでございましたが、北朝鮮によるミサイル発射は我が国の安全保障に直接かかわる極めて遺憾な事態であり、我が国としては、食糧支援やKEDOの進行について当分見合わせる考えであります。将来の対応の検討に当たりましては、北朝鮮の動き、とりわけミサイル発射についてのしかるべき説明、その開発、輸出についての動き等が重要となると考えております。
 最後に、拉致疑惑でございますが、この疑惑及び日本人配偶者の故郷訪問についてであります。
 拉致疑惑につきましては、今後とも、本件は我が国国民の生命と安全にかかわる重要な問題であるとの認識に立ち、北朝鮮側の真剣な対応を粘り強く求め、問題の解決に向けて最大限の努力を払う考えであります。日本人配偶者の故郷訪問につきましては、残念ながら、当面第三回以降が実施できる状況にないと考えております。
 残余の質問につきましては、関係大臣から答弁いたさせます。(拍手)
    〔国務大臣高村正彦君登壇〕

発言情報

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発言者: 小渕恵三

speaker_id: 19131

日付: 1998-09-03

院: 衆議院

会議名: 本会議