西村六善の発言 (沖縄及び北方問題に関する特別委員会)
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○政府委員(西村六善君) 今、先生が最初におっしゃられました幾つかの投資案件につきまして、いろいろな問題が起こっているという側面についてまず最初にお答えさせていただきたいと思います。
もとよりそういう事実はございますものですから、私ども日本政府といたしましては、かねてからでございますけれども、ロシア側に対しまして政府間の貿易経済委員会その他あらゆるチャンネルを使いまして問題を指摘いたしてきているわけでございます。そういったような状況を改善するために、制度や法律の整備改善、法律の正確な正当な執行が必要であるということをロシア政府に対して累次にわたりまして申し入れてきているところでございます。
今御議論のございましたユジノサハリンスクのサンタリゾートホテルにつきましては、おっしゃられましたとおりの状況が生じているわけでございます。このサンタリゾートホテルは、ロシア側のサハリン船舶公団とそれから日本側からは大陸貿易という会社の合弁会社でございまして、九三年から営業を開始していたわけでございますが、ロシア側のサハリン船舶公団が、公団自身が行いました融資金の返済請求をロシアの法廷に持ち出したわけでございます。返済を求める訴訟をサンクトペテルブルグの裁判所に持ち出した次第でございます。これに対しましてこの裁判所は、サハリン船舶公団の主張をほぼ全面的に認めまして、ホテルの所有権を融資の代物弁済に充てるという決定をいたしたわけでございます。その結果、サハリン船舶公団はこのホテルの所有権を現在自社のものにしているという状況でございます。
これに対しまして、日本側の大陸貿易は、ユジノサハリンスクの裁判所にこの移転登記の無効・取り消し訴訟を行ったわけでございますけれども、九月二十一日の判決によりますと敗訴しております。しかしながら、大陸貿易の方では控訴する予定にしておりまして、その措置をこれからとることになるというふうに了解しております。
この問題は、今先生がおっしゃられましたとおり非常に象徴的な重要な案件であるわけでございまして、政府といたしましても、その重要さに着目をいたしております。それに基づきまして、ロシア側に対しましてこういう問題が存在しているんだということを累次にわたって問題提起をしている次第でございます。