品川萬里の発言 (交通・情報通信委員会)

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○政府委員(品川萬里君) お答え申し上げます。
 先生御指摘の青少年問題と放送メディアとの関係は、放送の役割の大きさからいたしまして極めて重大な問題だというふうに私ども受けとめております。
 御案内のように、既に政府の五つの審議会において、この問題について放送メディアにおいていろんな努力をすべきではないかという御指摘もなされております。この問題は、我が国のみならず世界各国の共通のいわば悩みと申しましょうか課題でございます。
 加えまして、国連におきましても児童の権利に関する条約、これは九四年に我が国も批准してございますが、この条約の中でも、児童の情報へのアクセスに関する権利の確保と有害情報からの保護というものを世界共通の課題として取り組んでいこうではないかということが国際約束として既になされておるわけでございます。
 つい最近、この六月でございますけれども、この条約に基づきまして国連の中に設置されました児童の権利に関する委員会におきまして、各国に対する見解、意見が示されました。我が国に対する見解におきましては、ちょっと長くなりますがそのまま読み上げますと、「視聴覚メディアの有害な影響、特に暴力及びポルノグラフィーから児童を保護するため導入された措置が不十分であることを懸念」し、「法的なものを含め全ての必要な措置をとるよう」にという勧告と申しますか意見が我が国に示されておるわけでございます。本件につきましては、二〇〇一年までにこの児童の権利に関する委員会に我が国の対応を回答することとされております。
 このような政府全体の取り組みの中で、我々放送法を所管する立場からいろんな議論もしてまいりました。平成八年には、今文部大臣をされております当時の有馬先生のもとで懇談会を開きましていろんな議論もいただきました。現在は前の東大総長の吉川弘之先生のもとで青少年と放送に関する調査研究会を開催させていただいております。
 この中で、今先生から御指摘がありましたVチップの点も議論の対象とされておるわけでございます。もちろん、この青少年と放送の関係につきましては大変幅広い検討を要します。そもそも放送時間、青少年向けの番組と成人向けの番組の放送時間はどうあるべきであるとか、あるいは放送番組についての情報をもっと視聴者にわかるように提供すべきではないか、いわゆるレーティングの問題、こういった多方面の問題がございますが、その中の一つといたしましてVチップの議論もなされております。
 御案内のように、既にアメリカでは法的に義務づけられまして、これからVチップを活用して保護者あるいは親権者が子供にどのテレビを見せるか選択のチャンスを持つということになるわけでございます。現在、先ほど申し上げました吉川先生の勉強会でも、Vチップというのはこれは万能の手段ではないけれども、親が子供にこの番組を見せるか見せないかということを選択できるチャンスを提供するものでありますから、そういったものは親が利用できるようにするのがよいのではないかという御意見、あるいはそれもあるけれども、先ほど申し上げましたように放送時間の問題でございますとかあるいは放送番組についての情報を提供するということがまず大事であって、Vチップについてはもうちょっと慎重であるべきではないかというような、いろんな議論が交わされているところでございます。
 この委員会につきましては、本年十月ないし十一月に最終的に意見をまとめていただくことにしておりまして、今申し上げましたような非常に多角的な広範囲な御議論をもとに、私ども郵政省といたしましては、表現の自由と青少年の健全育成、それから公共の福祉と、いろんな我々が達成しなければならない課題があるわけでございますけれども、それが調和がとれて実現されるように諸対策を検討を講じてまいりたいと考えております。
 以上でございます。

発言情報

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発言者: 品川萬里

speaker_id: 32815

日付: 1998-09-22

院: 参議院

会議名: 交通・情報通信委員会