安倍晋三の発言 (厚生委員会)
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○安倍(晋)委員 自由民主党の安倍晋三であります。
厚生委員会に付託をされた法案は大体すべて処理が終わったわけでありますが、きょうは一般質疑ということで、大臣、大変御苦労さまでございます。
時間もございませんので、早速質問に移らせていただきたいと思うわけでありますが、我が党内におきましても、介護保険制度、来年の四月からの実施に向けましていろいろな議論がなされているわけでありまして、中には延長論もあるわけであります。しかしながら、この介護保険法が成立するに当たりまして、当委員会におきましても百二十時間にも及ぶ大変な審議がなされた結果、来年の四月からいよいよ施行ということになっているわけであります。
今まで我が国の介護は家族に頼っていたという側面があったわけでありまして、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんの介護はお嫁さんやお嬢さん、また、たまには息子や孫、男の子ということもあったわけでありますが、しかし、そのほとんどを大体女性の力に頼っていたというのが現実であったわけであります。また、その家族介護自体がやはりこれは家族のあり方として正しいんだという日本の伝統的な考え方もあったのも事実であるわけでありますし、私自身もその姿は麗しい姿であろう、こんなようにも思うわけであります。
しかしながら、介護の長期化あるいは核家族化が進展する中で、同じ地域にすら息子夫婦やなんかと一緒に住んでいないというのが現状であるわけでありますし、今までのように家族に頼っていくことができなくなってきた。
そういう中で、これからは家族が介護ということではなくて、もちろん家族が介護をしていくという精神は大切でありますが、これからは家族の介護ではなくて介護の社会化ということ、今まで頑張ってこられたお年寄りの介護は御家族だけに頼っているのではなくて世代間であるいは社会が、国家が支えていく仕組みをつくっていくという、大きな転換を決意したということが介護保険制度であろう、私はこんなように思うわけであります。
そのためには、私は、やはり何としても来年の四月からしっかりと実施をしていくということなんだろうと思います。もちろん、これは我が国初めての制度でございますし、また先行している国も世界でもドイツしかないというわけでありますから、不安は当然あるんだと思います。しかし、その不安を払拭していくために何をなすべきかということを議論すべきであって、延長する、あるいは負担を一時先送りするというような考え方は、特に我々自由民主党はとるべきじゃない、このように考えているわけでありますが、来年の四月からの施行に向けての大臣の御決意をお伺いしたいと思います。