松岡利勝の発言 (本会議)
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○松岡利勝君 私は、自由民主党、自由党を代表いたしまして、主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律等の一部を改正する法律案について、賛成の討論を行うものであります。(拍手)
さて、御高承のとおり、米は我が国国民の主食であり、それを支える稲作は我が国農業の基幹であります。このことを基本にして、さきのウルグアイ・ラウンド農業交渉において選択した米の関税化の特例措置の扱いにつきましては、国民食料の安定供給と、農業、農村の持続的発展を図る上で何が最善の選択か、大局的見地に立って判断を行う必要があります。
私は、これまでに行われた慎重な審議を通じ、現行WTO農業協定の規律や特例措置の実施状況、国内の米の需給状況等を総合的に勘案すれば、本年四月から関税措置への切りかえを行うことが、国益にとって重要かつ最善の選択であることは明らかとなったと確信いたします。
その具体的理由は以下のとおりであります。
第一に、関税措置への切りかえにより、ミニマムアクセス数量の増加幅が半減することであります。これは、米の需給及び価格の安定を望む稲作農家の切実な願いであります。
ミニマムアクセス米の取り扱いに関し、政府は、国内産米の需給及び価格にできるだけ影響を及ぼさないよう、食糧援助も含めその処理に努めてきておりますが、現実問題として、ミニマムアクセス数量の拡大により、処理が困難さを増していくことは必至の状況であります。したがって、この際、関税措置に切りかえることにより、ミニマムアクセス数量の増加幅を削減することが、何よりも得策であることは明らかであります。
さらに、農業協定の二〇〇〇年までの実施期間中に関税措置に切りかえれば、関係国との交渉を行わずに二次税率を設定することができるという利点があります。すなわち、今回の関税措置への切りかえは、現行の特例措置を継続する場合に比べ、はるかに国益にかなう措置と言えます。
第二に、WTO次期農業交渉における我が国の交渉ポジションとの関係についてであります。
関税化の特例措置は、我が国を含め四カ国しか適用されていないという状況の中で次期農業交渉を考えた場合、関税措置への切りかえを行うことにより、諸外国との共通の土俵に立つことは、次期農業交渉において関係諸国との連携を図りながら強い姿勢で臨むための交渉ポジションを確立する意味からも、すこぶる重要なものと考えます。
以上のように、本年四月から関税措置への切りかえを行うことが、我が国の国益に最もかなうものであることは明白であり、このために必要となる措置を講ずることを内容とする本法律案に賛成する次第であります。
我が国としては、次期農業交渉に向けて、国民的共通認識のもとで揺るぎない交渉方針を確立し、後世に悔いのない交渉結果を獲得すべく、全力を挙げて取り組むことが不可欠であります。
この点については、これまでの審議において政府の強い決意が明らかにされたところであり、我々としても、今後、政府はもとより、国民と一体となって最善の努力を払おうとするものであります。
何とぞ、各位の御賛同を賜りますようお願いを申し上げ、賛成討論といたします。(拍手)