石田英敬の発言 (国旗及び国歌に関する特別委員会)

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○参考人(石田英敬君) 二つの御質問にお答えします。
 最初の、私が先ほどの答えで答えられなかった問題ですけれども、江田議員が言っている自分の生活感覚というか、市民としての生活感覚、そうしたものを大切にしていこうと。まさにそれは私が市民社会の自由ということで述べようとした問題です。そして、その領域が確保される、そのような形でこういう問題が整理されていかなくてはいけないだろうということを述べたということだと理解していただきたいと思うんです。ただし、その市民社会の自由というものが、一方における国家シンボルの強化と、それからスポーツイベント等によるそういう情報の増大という中で侵食されていく危機感があるということを申し上げたということです。
 それから、国旗と国歌ですが、これは私の記号を専門に研究している立場からいいますと、二つは違ったものです。
 日の丸は、要するに白に赤の丸で、目に見える。視覚記号と我々の用語で呼びますけれども、これは時によってその意味を変えやすいという性質を持っています。それに対して君が代は、これは歌ですのでメッセージを持っています。歌詞を持っています、言葉ですね。ですから、その意味が視覚記号よりはずっと変わりにくいという特徴を持っています。
 そして、君が代に対する国民の世論調査等での抵抗感が示しているのは、まさに視覚記号が移ろいやすいといいますか、我々の用語で言うと恣意性が高いと言いますけれども、その込められる意味内容が変わりやすいという視覚記号の性質と、それから歌というメッセージ性の強い記号が持っている過去を維持する性格、変わりにくいという性格との違いがここで二つの記号に対する反応に出てきているというふうに思います。
 したがって、二つは違ったものであるという答えです。

発言情報

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発言者: 石田英敬

speaker_id: 17153

日付: 1999-08-03

院: 参議院

会議名: 国旗及び国歌に関する特別委員会