野中広務の発言 (国旗及び国歌に関する特別委員会)
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○国務大臣(野中広務君) 学校におきます歴史教育は、児童生徒が我が国及び世界の歴史に対する理解を深め、かつ国際社会に生きる民主的な、平和的な国家社会の形成者といたしまして必要な資質を身につけることを目指して行われておると考えておるところでございます。
学校におきましても、日の丸の歴史と君が代が生み出されてきた歴史、また一時期これがゆがめられて使われてきた事実、そういうものをきちっと教え、それが民族のアイデンティティーとなって国際的な人間として我が国の国民が育っていくように私どもは努力をしていかなければならないと考えておるところでございまして、これは先般、石田議員にも御答弁を申し上げたと私は考えておるところでございます。その際、今日までの教育の現場で、私の子供を含めて、大体現代史に至るところでは学校を卒業してしまって、教えられないまま社会の現象の中で日の丸とか君が代をとらまえることが多いわけでございます。
そういう点では、例えば私は先般、文部大臣に、もう数代前の文部大臣にでございますが、日本であの明治以来の異常な敗戦までの歴史を教科書に載せて正確に史実として教えることはそれなりにいろんな議論があって難しいかもわかりません。けれども、これを教えないままに行くことの怖さを逆に知ります。したがって、中国で使われておるニッポンという教科書、韓国で教えられておるニッポンという教科書を日本語に訳したものを私は当時の文部大臣に渡して、そして客観的にこれからの若い人たちに、中国や韓国ではあの当時の日本をこのように教えておるという教え方も一つあるのではないか、そうでないと、完全に歴史が欠落した人たちが将来育っていって、そして本当にアジアのパートナーとしてやっていけるかどうかに、この時代に生きた一人として私は大きな危惧を感じると。こういうことを当時の文部大臣にも申し上げ、先般、有馬文部大臣にも申し上げておったところでございまして、そういう点をぜひ文部省がこれからの教育の中でお考えいただきたいということをお願いしておった次第でございます。