大淵寛の発言 (国民生活・経済に関する調査会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○参考人(大淵寛君) 北欧の例を挙げて、個を大事にする、そういう考え方が非常に強いということは私も同様に思っておりまして、やはり個人主義が非常に浸透しているといいますか、長い歴史を持っているということをいろいろ痛感することがございます。
 この非嫡出子の問題についても同様でありまして、法的な面だけではなくて、やはり社会的な規範としてそうした者に温かい目を向けるというか差別をしない、そういうものがあるんだろうと思います。
 翻って日本を見ますと、戦前というよりはもっと古くからの儒教的な物の考え方といったものがやはり深く根づいていて、その非嫡出子に対する偏見といいますか、そうしたものがいまだに強くあるということだろうと思います。
 かつては、この非嫡出子の比率は〇・一%ぐらいしかなかったんですけれども、最新の九五年の国勢調査では一・二%と、若干上がっている。しかし、これが例えばスウェーデンのように五〇%を超えるというようなことになるのかどうか、これは甚だ疑問でありまして、やはり日本のそうした儒教的な、全くと言っていいほど消え去ったように見えながら、そうした物の考え方といいますものはそう簡単に変わらない。他人思考といいますか、人の目を気にする、そういう考え方というようなものはそう簡単には変わらない。したがって、将来的にもこれがふえていくという可能性は今のままでは小さいのではないかというふうに思っております。
 例えば、経済同友会などがこの前こういう婚外子をもっとふやしたらどうか、ふやしたらといいますか、それを認めたらどうかというような大胆な提言をされておりましたけれども、これは価値観の問題でして、そう簡単には変わらないだろう、制度を変えただけでは変化しないものではないかというふうに考えております。
 以上です。

発言情報

speech_id: 114514324X00519990416_019

発言者: 大淵寛

speaker_id: 21245

日付: 1999-04-16

院: 参議院

会議名: 国民生活・経済に関する調査会