山田昌弘の発言 (国民生活・経済に関する調査会)
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○参考人(山田昌弘君) 住宅に関してお答えさせていただきます。
多分、これは女性の仕事と同じことが言えると思うんです。つまり、ただ保育所をつくって働かせれば女性は働くだろうということでもないのと同じように、ただ住むところがあればいいだろうということではないらしいということがだんだんわかってまいりました。つまり、今住んでいるよりもよい住宅を望んでいるということです。
私は、数年前に東京都府中市で親元未婚者の調査をしたとき、もう既に親元で結構いい家に住んでいるわけです。といって、三世代に建てかえるほどの広さも持っていない。といって、家を出てしまうと今の住環境よりはるかに悪い住環境で子育てをしなくてはいけない。そういうにっちもさっちもいかない状況というのがかなりできているのではないかと思います。それゆえに、有効な対策といえば、相当の良質な住宅を提供しなければ、多分御年配の方は今の若者はぜいたくだというふうにおっしゃるかもしれませんけれども、そういうぜいたくなように育ててしまったのが今の年配者ではないかなという気がいたします。
例えば、横浜市の調査も行ったんですけれども、ひとり暮らしから結婚をした人は結婚や子育てによって生活が下がったとは余り言わないんです。親元から結婚した人は、結婚して苦しくなった、子供を産んで苦しくなったというふうに言います。つまり、一度はひとり暮らしを体験させるといったような政策がもしあるとしたら、そういうものも有効ではないかという気がいたします。
どうも失礼いたしました。