山田昌弘の発言 (国民生活・経済に関する調査会)

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○参考人(山田昌弘君) 先ほど舩橋先生と大淵先生の間で子供の数をふやすべきかという議論があったのですけれども、それに絡めて申し上げたいのは、ふやすというよりも、子供の数というのは、それは社会の活力、特に若い人のやる気のバロメーターではないかと思います。だから、無理にふやせばいいという問題ではないと思います。
 逆に言えば、私が言う親同居未婚者、パラサイト・シングルで豊かに暮らしていて、ブランド物や海外旅行に行くといったような生き方。大淵先生はローマ時代のことを言いましたけれども、私は塩野七生さんの「ローマ人の物語」の愛読者で、そこでもローマの少子化というのが出てきて、平和が訪れた途端に若い人が遊び出して少子化が起こるなんということが起こったんです。つまり、今の生活は豊かだけれども、逆に将来の希望、見通しがないということの反映かもしれません。
 これはやはり今までの生き方、つまり生活の豊かさのみを目指して生きていく生き方というものが問い直されなくてはいけない。だけれども、ではほかのものは何かと問われたときに、なかなか、パラサイト・シングルの人にインタビューをしても、別に好きで親元でリッチに暮らしているわけではないという人が多いです。今までの生き方の転換点に来ているのではないかという気がいたします。
 少し大きな話でしたけれども、済みませんでした。

発言情報

speech_id: 114514324X00519990416_043

発言者: 山田昌弘

speaker_id: 27219

日付: 1999-04-16

院: 参議院

会議名: 国民生活・経済に関する調査会