常田享詳の発言 (日米防衛協力のための指針に関する特別委員会)

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○常田享詳君 今まさに日本の問題点を答弁されたわけでありまして、特に新興感染症等、先ほど申し上げましたエボラ出血熱等の細菌がエアロゾルでばらまかれた場合、それがエボラ出血熱であるということは日本ではわからないんです。わからない理由を今から申し上げたいと思います。
 これまで防衛庁がリーダーシップをとって主体的に生物兵器の研究、対策を進めることができなかった、そのことは私も十分理解しております。細菌やビールスの研究は、本来厚生省が中心になって行うべき問題であります。生物兵器に使われている生物剤も、リスクの高い細菌、ビールスとして研究、対策が必要なものばかりであります。
 米国はCDC、米疾病対策センターを中心にしてBSL4、バイオセーフティーレベル4と呼ばれる高度な実験室を有しており、そこでリスクの高い細菌、ビールスの研究を行っております。この実験室は米国陸軍内にもあり、エボラビールスなどのワクチン開発を行っていると聞いています。BSL4は、ほかにもイギリス、フランス、ドイツ、オーストラリアなどの国々にもございます。ところが、我が国にはこのBSL4がありません。アジアにもありません。
 したがいまして、我が国においては、生物兵器に使われるようなリスクの高い細菌、ビールスの感染が疑われても、原因の特定やワクチンについて米国のCDCの判断を一々仰がなければならない事態が十分予想されるわけであります。迅速な治療、二次感染の防止のために、我が国にも早急にBSL4を整備し、日ごろよりワクチンの開発や診断、治療の研究が必要なわけであります。一日おくれると大変な数の人が感染されていくわけでありますから、一々アメリカに問い合わせていたのでは対応できないということを申し上げているわけであります。
 先ほど申し上げたように、日本にはBSL4がございません。アジアにもありません。私は、日本のためというだけではなくて、アジアの国々に日本が貢献するためにも、経費的にもかなりかかる施設であります。危険な細菌、ビールスについて、現在のように米国のCDC任せにするのではなくて、日本の国民、アジアの人々、その安全と健康を守るという観点からも早急に我が国にBSL4を建設する。先進国でこの施設がないのは日本だけと言っても過言ではないわけであります。
 今まで、そのことに御苦労されてこられましたけれども、状況が大きく変化しております。安全性の高いすばらしい研究機関を併設したBSL4の建設について、厚生大臣の力強い前向きな御所見をいただきたいと思います。

発言情報

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発言者: 常田享詳

speaker_id: 5240

日付: 1999-05-17

院: 参議院

会議名: 日米防衛協力のための指針に関する特別委員会