加納時男の発言 (経済・産業委員会)

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○加納時男君 先ほどの話になるんですけれども、中性子線が出ているんではないかということは、当初、臨界の可能性ありというところからわかっていたはずだと思います。そしてまた、臨界は即発性のものであって後の反復はないだろうと思ったからというのが今の御説明の根本にあると思うんで、それを前提にする限り、私は御説明は理解できるところでございます。
 申し上げておきたいのは、こういう原子力研究所、那珂とはいえ同じ科学技術庁さんの所管のところ、機関だと思いますけれども、こういったところのデータがネットワーク上にとられている、そして直ちにこういったものが判断する人の手元に届くというようなシステムが本来望ましかったと思うんです。
 これは、もう終わったことを言っても仕方がないんで、これからこういうようなデータのネットワーク化というのが私は必要だと思うので、ぜひこれは今後の対策のところで関係情報のネットワーク化といったようなことも今後考えていただけたらと思っているわけでございます。
 ところで、今の、あと一つだけ伺いたいと思うんですけれども、時系列で中間報告を読んでいくと、十六時に放医研に移送された患者からナトリウム24という、天然界にはない、いわば中性子化、中性子照射を受けてナトリウム23が変わったナトリウム24が検出された、間違いなくこれは臨界事故であろうということが確定できたと思うんです。それから、十六時三十分にJNCが中性子線の測定を開始している。それから、十九時九分ですか、ジェー・シー・オーが原研の測定器で中性子線の測定を開始している。
 だから、私は非常にこの中性子線の測定がおくれたということは、言葉は厳しいんですけれども、極めて遺憾だと思うんです。ともかく、さまざまな状況から常に最悪を考えて、即発性にしてはおかしいということは、これは技術者であればすぐわかる話ですから、当然もっと早く測定すべきだったと思います。だったと思うというのに対してこうすればよかったと言っていたら、話はこれは昔に戻っちゃいますので、前向きに、これからはこういう初動体制をしっかりやるということを先ほど政務次官が言われましたので、ぜひ今後は初動体制をしっかりやるというところでこういった厳しい経験を生かしていただきたいということでございます。
 続いて、安全審査に話を絞ってみたいと思います。
 今回の事故原因というのは、直接的にはジェー・シー・オーのまことに違法な作業、ましてや臨界に関する危機感、危機意識が全く欠如していたということによって起こったことは間違いございません。ですから、そういう意味では、前回のジェー・シー・オーの方に参考人で来ていただいたときにも申し上げましたけれども、今回の問題の直接の原因者は挙げてジェー・シー・オーにある、これは間違いありません。しかし、そのことだけを取り上げていて、私はどうも科学技術庁の責任というのがいま一つはっきりしていないというところに非常に不満があります。国の責任についてどのようにお考えなのか。
 今回、安全対策、私は三つポイントがあると思うんです。安全審査は十分であったか。つまり、これからつくる建物、施設について、安全の基準を国としてつくる前にちゃんと確認していたかどうか、あるいはこれからどうやっていくのかという安全審査の問題。
 二つ目が、でき上がった施設がちゃんと動いているかどうかという安全管理。これは今回、原子炉等規制法で出てきました。
 三つ目は、それでも想像もできないような事故が起こったときに、予想を超えた事故が起こったときに、それが災害に近いようなときにどうするのかという防災対策。これは今度の防災新法で出てくるわけですね。
 そうすると、今、三つのうち二つは法律の形で出てきます。第一の安全審査については、安全審査基準の見直しというのが大事だろうと思っています。
 そういうところで、安全審査について国の責任は一体どうなるのかということを前回伺ったところ、大臣から、これは十月二十日だったと思うんですけれども、科学技術行政の責任者として、安全審査あるいは日ごろの検査体制等に問題がなかったのかどうか、そういう点を含めまして今反省しているところでございますという大変前向きな答弁をいただいているわけですが、それから約一カ月たちますので、その反省の上に立ちまして、この安全審査について、国の安全審査は甘いところがあったのかなかったのか、ちょっと厳しい質問でございますが、大臣から御見解を伺えたらと思います。

発言情報

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発言者: 加納時男

speaker_id: 31599

日付: 1999-11-25

院: 参議院

会議名: 経済・産業委員会