加納時男の発言 (経済・産業委員会)
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○加納時男君 大臣の基本的な考え方、よくわかりました。
ところで、今のお話を伺っていますと、中間報告として緊急提言が出ているわけです。安全審査について今おっしゃったとおりのことが書いてありますが、たくさん書いてある中で、この安全審査のあり方だけはたった四行なんですね。行数が少ないからどうのとは言いませんけれども。この四行をまた丹念に読んでみますと、「臨界事故が起こりうることを念頭において、」と、こうありますよね、「「誤操作等」とはいえないような原因による」、今回のは誤操作等とは言えないような原因だったというようなことを暗に言っているんだろうと思うんです。
私はこの書いてあること自体に異議はないわけですけれども、今の大臣のおっしゃったことでちょっと関連して質問したいと思います。
それは、今回の事故のあった設備の安全審査が適切であったかどうかという極めて厳しい問題でございます。これは、安全指針というのがあります。その十二というのに、「誤操作等により臨界事故の発生するおそれのある核燃料施設においては、万一の臨界事故時に対する適切な対策が講じられていること。」ということが明確にあるわけです。
これは非常に大事な項目でありますが、今回の設備、万一の臨界事故時に対処する適切な対策が講じられていますかという質問を私は前回の参考人質疑でしたときに、越島所長はしていませんとはっきり言われたわけです。恐らく正直に言われたんだと思いますが。これはやっぱり大変なことだと思うんですね。
なぜそうなのかというと、臨界事故の発生するおそれのある施設においては万一の対策をとっている。ところが、この設備、今回の設備は臨界事故の発生するおそれはないと考えたんだと。
ですから、ポイントは、臨界事故の発生するおそれがないと考えた判断が甘かったかどうか、ちょっとテクニカルになりますが、そういうところが最大のポイントだろうと思います。
今回の中間報告を見ますと、誤操作等により臨界事故が発生するおそれはないと判断したのは四つの条件のもとであると書いてあります。
四つの条件とは、簡単に言いますと、一つは今大臣がおっしゃったような質量管理をちゃんとやること、一バッチずつにするということですね。二つ目は形状管理ですが、これは溶解前に秤量して形状管理された設備へ移すと書いてあるだけです。それから沈殿槽については、沈殿槽に移す前にも濃度とか液量を測定することと書いてあって、ここでは形状という言葉は抜けているわけですね。それから四番目として、二重装荷しても臨界にならない、こう書いてあるんです。
ここで二つ疑問があるのは、沈殿槽については形状管理は全くしていないわけです。ところが、我々この委員会のメンバーが先般委員長以下三菱原子燃料工場へ行きましたところ、沈殿槽は形状管理されているわけです。というふうに私は見ました、小さいやつですね、向こうにも確認しました。それぞれフィロソフィーがあって安全を確認すればいいわけです。
こういったことから見ると、この四つの条件のうちの今の沈殿槽ですけれども、質量管理のみではなく形状管理もすべきではないかと。これは今の審査基準を厳密に読んでいくと、臨界のおそれがなければいいんだというんですけれども、四つの条件というものから照らすとこのことがいかがかということと、二重装荷をしても臨界にならないというような条件で見ていますが、今回は二重装荷どころか大量装荷をしているわけですね、沈殿槽に。だから、この四つの条件というのが妥当だったんだろうか、これを質問させていただきたいと思います。